軽軽しい日記 体重は重いが


最終章 芸の道。恋の行方はケ.セラ.セラ 20
 2018.9.26 04:00

あ。。。 布団から起き上がろうとして よろけては 布団に崩れてしまいました

そこへ駆け寄る 転倒少年「横転さん よかったぁ無事で」と抱きつくも 弱々しく 受けた横転師匠

「おおぉお あぇ?うまぁふ しゃべれねえぁぁ」といつものような立て板に水の話し方から一転 しどろもどろの喋りそうに自身 歯痒いのか 焦れています。

そこへ ゲジマユやってきて 「横転よぉ 今はまぁゆっくり休めな そうそう 大連娘も無事に下谷で待ってるからよぉ」と言いくるめて また 転倒少年に首を横に振って 「今はそっとしとけ」と小声で言っては 

「和尚さんやぁ この師匠 下谷に連れてってもでぇ丈夫かねえ?」と聞いては

引き連れて来ていた 若い衆に どこかから大八車を探させて持って来ては

お引っ越しの準備を始めるように手筈をとっています

「そうじゃのぉ 知り合いがたくさん居る方が怪我人にもよかろう 気をつけて連れて行って下されや」とお許しが出て。。。。

とにかく 先に事情を伝えるために 韋駄天の転倒少年が ひとっ走り 下谷の皆避難先にと急がせては

ゲジマユたち また寝てしまった横転師匠を大八車に横にしては ゆるゆると 下谷に向かって移動をしていくところへ

和尚さんが 何やら 手紙を持って ゲジマユに渡しては「これはな この方をここまで連れて来たご仁が 師匠がよくなったら渡してくれと言われてわしらに預けて行ったものだ」

「ええとどこのお方なんですか?」

「以前 お江戸で噺家やっていた遊戯亭なんとかとか言ったかのぉ 今じゃ大坂でやってるらしいが なんでも横転師匠にこのまま死なれたら 江戸の仇をとれないとか言ってましたねえ」と 話してくれました

まさか あの時 十二階下で 子供を預かった男が

あのかつて遊戯亭小猿を名のっていたあいつだったようですねえ








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