軽軽しい日記 体重は重いが


序章 何が起きたのか? 3
 2018.10.22 04:12

空海豚号が 空鯨号に帰還して 

三人のサイコメトリングが行われた結果

まずは サミュール氏が 木の枝より感じたことを

「こいつは なんなんだぁ でかい力を感じるが うううむ しかし 木の枝では その場で感じた気配くらいしか読めぬが まさに とてつもないエネルギーがここに発生したのは間違いないですねえ」

それを聞き すぐ横にいた 西虎氏も「うむ 確かに この場所事態を消失せしめたものの意思というか この岩や木についていた 鳥や虫達が感じた畏れを感じる」

それを聞いた 巽女史 二人の意識を覗いては「なるほど これは 尋常じゃないですね こんな畏れを感じるって しかも あの一瞬で 人よりも数倍 予知に長けてるはずの鳥達が一瞬で恐怖して 災厄に飲み込まれたって感じですかね」と二人に言えば

二人とも 「そうです まさに 意思を持った災厄って感じですか」

そこへ まだ サイコメトリングを続けていた テンリー氏が

ゆっくりと顔をあげて 皆に 言いました

「これは 強大な力を持った何物かによって起こされたんですねえ 私の見たビジョンは恐らく それに飲み込まれた鳥が見ては 身動きひとつかなわず 飲み込まれて行く様子です」と 第三の眼を見開いては 全ての船員にも

見えるように 空鯨の司令部 人工知能コンピューター 天照(アマテラス)へと その映像を流しました

それを見た サイコメトラー二人 は「まさにこの感覚だ」と叫び

天照の巨大スクリーンに写し出されたものは

島の周囲をまずは一気に飲み込む 巨大な渦でした

それが一瞬で島を飲み込み 続いて なんと その渦は 海面から上空へと浮かび上がるや 巨大な雲 いや あの忌まわしい核によるきのこ雲のような形に変形しては

これも一瞬にして 上部の頭がいきなり膨れ上がり

今度は 巨大な海月のような姿へと変貌っしては一瞬で蒸発して いや 消失か? 消えてしまい  

辺りは その前の海となんら変わりもなき姿へと戻りました 
孤島とその周囲を消し去って







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