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気功の山の登り方・31

【逆式腹式呼吸】気功の山の登り方・31

 気を丹田に沈めて丹田力を強化していく為には、逆式の腹式呼吸、中でも気を丹田に吐き降ろす呼吸が必須になります。
 ですから、まず、虐式の腹式呼吸をマスターするところから始めましょう。

 呼吸を忘れている普通の自然呼吸のまま、片手を下腹に、もう片方を胸板に当て、掌で胸と下腹の動きを感じてみて下さい。
 さて、そこからですが、胸の中と下腹の中に、口のつながった風船があるとします。
 形的には雪だるまみたいな感じでしょうか。
 そして、一つの空気が胸の中と下腹の中で行き来するんです。
 まず、普通に胸の中に息を吸い入れて下さい。
 そして、その吸い入れた空気を下腹の中に吐き降ろしていくんです。
 下腹の中に空気を吐き降ろしていくので、胸の風船はすぼみ、下腹は膨れます。
  当てた手で、その動きを感じて下さい。
 次に、下腹の中の空気を胸の中に吸い上げます。
 下腹がすぼみ、胸が膨らみます。
 空気が胸の中に上がったら、また吐き降ろし、胸の中と下腹の中で空気を上げ下げしていくんですが、特に、下腹の中に吐き降ろしていく時は、充分に圧を掛けて、降りてくる空気によって、下腹が中から押し出される感じで膨れていくようにして下さいね。
 胸の中から下腹の中に息を吐き降ろし、下腹の中の圧力を高めていくことを重視して練習に励んで下さいませ。

気功の山の登り方・山小屋?

気功の山の登り方・山小屋?

?、気功にとって不可欠なものは

 気功を学び深める手順としての「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」については理論的にも技術的にも確率してきているように思っています。
 それに加えて、最近考えていることがあるんです。
 それは、「気功にとって不可欠な技は何か」という問題です。
 病気にならない為に、或いは、病気を克服していく為には、これだけは身につけておいた方が良いという技は何かという問題なんですね。

 現時点では、次の四つを考えています。

1、ハンガースワイショウ
2、踏み込みタントウ
3、気功流軟酥の法
4、気沈丹田

と、以上の四つです。

 初めの二つは自然体を作る取り組みで、気功をする場合、無くてはならない練功です。
 後の二つは、白隠禅師の「夜船閑話」で教えられている「軟酥の法」と「内観の秘法」を気功流に発展させたものです。
 つまり、体内の邪気を洗い流す技法と丹田力をつけていく技法なんですね。

 1と2は、脳波をα波にし、自律神経を副交感神経優位に傾かせて上虚下実の自然体を作る取り組みで、この作業なくしては気功は成立しないでしょうね。
 また、3は、気の感覚を体感しながら、体内を「ふぁんそん状態」にしていくことで、体内の強ばりや痛みなどを和らげていき、4は、丹田を熱くしていくことで、精の力を強くし、免疫力を高めていくことになるんだと考えています。

 白隠禅師の軟酥の法などは、戦後、肺結核の療養所などで患者さんたちにモテはやされたようなのですが、それが何故に養生の分野で定着しなかったのかと考えると、それが「イメージ療法」の域を出なかったからだろうと思うんですよね。
 その壁を乗り越えたのが「気功流軟酥の法」で、それは即ち、気の感覚という体感を伴うことによって、体感として解るということなんです。
 気の感覚の体感を伴う技法として発展させることで、軟酥の法は息を吹き返すことになると思います。

 これからは、この四つの技を「気功の四本柱」として、新たな普及活動に足を踏み出そうと思っています。

気功の山の登り方・山小屋?

気功の山の登り方・山小屋?

 「気功とは何か、何をすることなのか」についての狭い意味での現時点での僕の認識を述べてみます。

?、気功とは「かんかんかんさいれん」の訓練である

 気功とは何かという問題を文字的な意味で純粋に捉えてみると、気の訓練を積み重ねることによって自分の心身を変革させていくことだと言えます。
 気の訓練ですから「気の感覚」が必要になります。
 気の感覚は体感ですから、脳と体を「気が体感出来る脳と体」に作り替える必要があり、それを気功の用語で放鬆法、意守法と言い、その二つを基礎において、体内で気を通す貫気法や自然界の気を採り入れる採気法、更に、丹田の気を練っていく練丹法があるんですね。
 これが気功を学んでいく手順で、気功とは何をすることなのかの答えになるでしょう。
 この手順を、体を緩める、気を体感する、気を貫通させる、気を採り入れる、丹田を練るの一字を集め、「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」と名付けています。
 ですから「気功とは何か、何をすることなのか」と言えば、体と気の体感をベースに「かんかんかんさいれん」の積み重ねによって、自分の心と体を変革していくことなのだと言えるんです。

気功の山の登り方・29

【大地の気の採気】気功の山の登り方・29

 採気法の二つ目も峨眉内功の中からで「大地の気の採気」です。

?、大地の気の採気

?ラクに立ちましょう。

?左右に垂らした両手の手首から指を垂らしたまま、息を吸いながら両手をラクに伸ばしたまま横に挙げていきます。

?肩の高さで、、息を吐き出しながら両手の肩関節、肘、手首と、中を緩めながら横に伸ばしていき、指先は左右の水平線の向こうの空にまで伸びている感じで腕の下の大地の気を受け止めます。

?足先に体重を掛けつつ両手を前に回して額の前で指先を向かい合わせるようにしながら、足の裏(踵側)から腰、背中と気を吸い上げてから顔や胸の中に気を採り入れましょう。

?軽く腰を落としながら両手を降ろし、採り入れた気を丹田まで吐き降ろし、両手で下腹を包むように当てます(臍の高さで親指を向かい合わせにし、四指で下腹を包むようにして下さい)。

?息を吸いながら、両手の掌を臍の高さに上げてから脇腹に回し、息を吐きながら両手を横に垂らしていき、最初の形に戻りましょう。

*?から?までを三回以上繰り返します。

?最後は両手を丹田に重ねて当て、目を閉じて意守丹田で、丹田が温かくなるのを体感した後、目を開け、足踏みをし、両手を擦り合わせて終わりましょう。

気功の山の登り方・28

【天の気の採気】気功の山の登り方・28

 採気の練習を兼ねて、幾つかの作品(功法)を覚えて楽しみましょう。
 最初は、峨眉内功の中の「天の気の採気」です。

?、天の気の採気

?ラクに立ちます。

?左右に垂らした両手の掌を前から外に向け、息を吸いながら、周りの気を持ち上げていくような感じで両手をラクに伸ばしたまま横から肩の高さに挙げていきましょう。

?そのままの形で、息を吐き出しながら両手の肩関節、肘、手首と、中を緩めながら横に伸ばしていき、指先は左右の水平線の向こうの空にまで伸びている感じでそら一杯を受け止めているようにします。

?手の上一杯の気を集めるように両手を頭上に挙げていきながら、頭頂部(または襟首)から胸の中まで気を吸い入れるようにして両手の掌を下に向けて顔から首辺りまで降ろしてきます。

?両手を降ろしながら採り入れた気を丹田まで吐き降ろし、両手で下腹を包むように当てましょう(臍の高さで親指を向かい合わせにし、四指で下腹を包むようにして下さい)。

?息を吸いながら、両手の掌を臍の高さに上げてから脇腹に回し、息を吐きながら両手を横に垂らしていき、最初の形に戻ります。

*?から?までを三回以上繰り返しましょう。

?最後は両手を丹田に重ねて当て、目を閉じて意守丹田で、丹田が温かくなるのを体感した後、目を開け、足踏みをし、両手を擦り合わせて終わりましょう。
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