【逆式腹式呼吸】気功の山の登り方・31
気を丹田に沈めて丹田力を強化していく為には、逆式の腹式呼吸、中でも気を丹田に吐き降ろす呼吸が必須になります。
ですから、まず、虐式の腹式呼吸をマスターするところから始めましょう。
呼吸を忘れている普通の自然呼吸のまま、片手を下腹に、もう片方を胸板に当て、掌で胸と下腹の動きを感じてみて下さい。
さて、そこからですが、胸の中と下腹の中に、口のつながった風船があるとします。
形的には雪だるまみたいな感じでしょうか。
そして、一つの空気が胸の中と下腹の中で行き来するんです。
まず、普通に胸の中に息を吸い入れて下さい。
そして、その吸い入れた空気を下腹の中に吐き降ろしていくんです。
下腹の中に空気を吐き降ろしていくので、胸の風船はすぼみ、下腹は膨れます。
当てた手で、その動きを感じて下さい。
次に、下腹の中の空気を胸の中に吸い上げます。
下腹がすぼみ、胸が膨らみます。
空気が胸の中に上がったら、また吐き降ろし、胸の中と下腹の中で空気を上げ下げしていくんですが、特に、下腹の中に吐き降ろしていく時は、充分に圧を掛けて、降りてくる空気によって、下腹が中から押し出される感じで膨れていくようにして下さいね。
胸の中から下腹の中に息を吐き降ろし、下腹の中の圧力を高めていくことを重視して練習に励んで下さいませ。