【すわり金魚への誘い(いざない)・その2】


 動きのあるものを言葉だけで説明するのは難しい。
 イラスト(図)などがあれば解りやすいのだが、僕のケータイに内蔵されている記号では上手く表せない。
 が、少し挑戦してみる。
 文章と併せて理解を深めて頂きたい。

 説明は頸椎、胸椎、腰椎のどれをとっても同じことなので、頸椎で説明する。

 まず、第7頸椎(首の付け根)を左右にずらすように動かしていく。
 この時、棒状のメトロノーム的な動きを図で表すと、

\_⇔_/

と、こんな感じになる。
 本当は_の上に⇔を記せれば良いんだが、そうは出来なかったので、左右の動きが大きいように見えるが、実は
\⇔/

くらいの感じである。

 これをしなやかに揺れるようにする為に、左右に突きだしていく首の付け根の部分が一番膨らんでいるような感じで動かしていく。
 つまり、頭のてっぺんを残したまま首の付け根を横に突きだしていくということになるのだ。

(⇔)

と、こんな感じだ。

 大切なのは此処からだ。
 丸く突きだしていった後、突きだしていく首の付け根の動きが止まると同時に、その一番膨れたところより上の部分が、ふわーっと起き上がってくるのだ。

 上手くは表せないが、こんな感じだ。

|_⇔_|

 そして、上の部分がふわーっと起き上がってくると同時に、クビの付け根を反対側に動かしていくのだ。
 すると、クビの付け根の行く方とは反対側に頭が倒れながら引っ張られていく。

_| → (_ → |_ → _) → _|

 上の図で流れを理解して下さい。

 ただ左右に揺らすという表現よりも「揺り戻す」と記すべきかも知れないが、主に動かすのはクビの付け根の左右の動きであって、それより上の部分はその首の付け根の動きによって揺らされているだけなのである。
 その丸くなって引っ張られていってはふわーっと起き上がり、また引っ張られていっては起き上がるというのをくり返すのだが、首が倒れるのも起き上がるのも、揺らされているという動きなので、故意にしては意味がない。
 とにかく揺れを体感してほしいのだ。

*どうみても技術論とは呼べないな。