『あなた』という、やすらぎに包まれて

関東で、
手術・療養していた母が帰ってきた。


あんなに若々しくてイキイキしていた母が、
別人のように歳をとってた。


大きな手術だったんだもの。
仕方ない。


それでも、やっと年相応って感じだ。



これから少しずつ外に出かけたり、
やりたいことが出来るようになったら、

以前の母が戻ってくるだろう。


そう信じたい。




母の部屋をのぞくと、
カレンダーが10月のままだった。



悪夢のような告知を受けて、
慌てて上京してから４ヶ月。



短い期間に、人の人生ってこんなにも変わるんだね…






今日は、
両親と私たち姉妹で食卓を囲んだ。


妹と一緒にボケたりツッコんだりしてたら、
母も徐々に笑顔を取り戻してきた。




何より、父が変わったことに驚いてる。

いわゆる　
『頑固で偏屈オヤジ』だった父が、
家事は何でもこなせるようになり、

母の体の世話も献身的にやってる。



一生懸命な父を見てたら、

ちょっとウルッときた。




『無償の愛』
なんて、
ひよっこの私が簡単に言っちゃいけないな。





夫婦愛、家族愛、

色んなカタチはあるけれど、



そういうものを超越した、
そのずーっとずーっとずーっと先に、


きっと『無償の愛』ってものがあって、


それは誰もが触れられるものではなくて、

とっても尊いもの……






あなたたちの
子供に生まれてきたことに、


改めて感謝。