『ちょっと、大変だったんだよね。』


音信不通だった日にあったことを、
Nさんは ポツリポツリと話し始めた。



『娘が、病院運ばれてね。』



どうやら、
けっこう深刻だったらしく、

もう少し手遅れだったら命に関わってたかも知れない。



飲食店勤務のお嬢さん。
厨房で倒れたらしく…




そういえば、
昨年の夏にも同じことがあった。




Nさんと連絡が取れなくなって、

後で聞いたらお嬢さんが救急搬送されたと。




『そうだったの。』





そんな大変だった時に、

私は
元・奥様とシタとかシナイとか、


しょうもないことを勘繰って…





サイテーだな。






『娘も、ぷくぷくさんも無事でよかった
(*^^*)』





(でも私…
Nさんのことを疑ってたのよ。)


バカだと思われるから言わないけど。




『それからね、
今度のデート、お昼からでもいいかな?』



『うん、
用事あるの?』



『午前中、
息子に誕生日プレゼントを届けたいんだ。』





仕方ないわね。




だって、

Nさん親バカなんだもん。