▼ 【性癖】絶倫



「も、むり…っあ!」

三度目の懇願もやはり聞いてもらえることはなくて、元気を取り戻したカラ松のそれが無常にも突き立てられた。もう自分のものか、カラ松のものだか分からない液体まみれで、律動を繰り返すたびにぐち、と水っぽい音が響く。なんとか四つん這いの状態を保っていたのも最初だけで、既に腕では体重を支えられずに、シーツに身を投げ打っている。

「あっあっ、カラ、まつ!」
「ハニー…っ」

背中に覆いかぶさるように激しく腰を打って、どうしようもなくだらしない声をあげる私をいとおしそうに見つめているであろうカラ松の顔を見たくて、なんとか腕に力をこめて上半身を上げようとするのだが、まるで許さないとでも言うかのように瞬間奥を突くものだから再びシーツに伏せってしまった。

「ハニー、オレ、もう、」
「は、わたしも、あっ」
「一緒にッ」

ぐん、とより一層深く捻じ込むと同時に欲が中に吐き出される。背中にいくつもキスが落とされていく。息も絶え絶えになっている私の顔を自分の方に向かせて、口内を犯すように動く舌が侵入した。

ずるりと栓が抜けると同時に白濁した液体が流れ出て、小さく声を上げた。自分の意思に反するこの瞬間ばかりはあまり気持ちのいいものではない。

唇が離れて、肺いっぱいに酸素を吸った。仰向けにシーツに転がる寸でのところでカラ松に抱き寄せられ、広い胸板に頬を寄せる。濃い性の匂いが鼻をつく。とてつもなく喉が渇いたのだが、起き上がるのがとても億劫に感じられた。









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