初見で観に行った時はオリヴァーがとてつもなく嫌な奴だと思った。若い恋心と肉体を貪って自分本位に捨てるなんて酷い奴だ、って。
でもよく考えたらオリヴァーは怖かったんだと思う、年齢の事、世間体の事、なによりエリオの若さ故の純心が大人のオリヴァーには抱えきれなかったのかなー、と。
「大人」であるから弱味は見せられなくて、だからなのか何時もエリオが見てない場面でばかり思い詰めた表情をするオリヴァー本当に辛い。
あのタイミングで「何一つ忘れない」って言うのエリオは傷口に塩を塗り込められてる気持ちだろうけどオリヴァーからしたら一生の約束なんだろうな、置いていく方って何時だって身勝手なんだよ。
凄く繊細な映画だと思う、観てる側の過去の傷跡をなぞるような、傷跡が歪であればある程深くなる話だと思うよ。
原作はまだ読めてないから色々解釈違いとかあるのかもしれないけどあのタイミングで、あの時間を過ごしたからこそ輝いた恋心だったんだろうね。お互いに。
一緒に観に行ったおぽよよが「どこで2人は惹かれあったんだろう?」って不思議そうにしてたから「エリオとオリヴァーだからでしょ」って即答した私流石ですわ。本当それな。
この映画の素晴らしい所は悪い人がひとっりも居ない。みんな個々の形でエリオの恋を受け入れていてゲイ映画あるあるのボロクソに言われるシーンが全くなくて感動した……!
サントラを初めて買った映画なので多分悩んでる限定版のDVDも買う気がする。いや買うわ。
オリヴァーってかアミハマあんなに脚長くてたまに邪魔じゃないのかなって心配になる。脚だけで3mくらいありそうじゃん?寝る時絶対ベッドから脚はみ出してるでしょ。もしくは自分の脚が絡まって盛大に転けてそう。ウケる。