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優しき心友達

会話メインになりますm(_ _)m






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「お待たせ…」


少しばかり遅れて来た女性客は…
2人の男性客の間の席に促され腰掛けた



カウンター席
男2人に
女1人









??「そういえば…2人誕生日だったよね?
おめでとう」


桐沢「おめでとう…なんて歳でも…ないさ」


野村「良く言うよ、その割りには…しっかり」



桐沢「しっかりってな〜爆弾事件でそれどころじゃなかったじゃねーか」



野村「確かに誕生日当日はそうだったかもしれないけど、後でしっかりお祝いしてもらっただろ?2人一緒の公休日に」



桐沢「お前こそ、当日執務室に…連れこっ///
そ、それに俺が貰った誕生日プレゼントのあの訳のわからない券で帰してやっただろ」



………



ドンっとテーブルに置かれたグラスの音に2人ハッとする


桐沢「水瀬…どうした」



野村「知美ちゃん…何かコワいよ」


桐沢「もう酔っちまったのか?」


水瀬「酔ってしまいそうよ全く!!2人からそんなレベルの話を聞かされるなんて…思ってもみなかったわ」


桐沢「水瀬何言ってんだ?」


水瀬「桐沢くんはずっとそのままでいて…」


野村「え〜…経験豊富な俺が洋クンと同じレベルの扱い?」



水瀬「同じでしょうが。だいたいさ〜お祝いして貰ったのが当日だったのか後日だったのかって話でしょうが!私どうでもいいんだけど、ていうかそれノロケだから!」



桐沢,野村「「…」」



水瀬「結局は、2人共ちゃんとお祝いして貰ったんでしょうが」


桐沢「お…、おぉ」


野村「手厳しいな〜」







同期の3人…
やっと笑い合える


でも…人知れず涙する夜もあるだろう


覚悟だけでは乗り越えられない現実に
本当の意味での笑顔はもう戻らないのかもしれないけれど…


こうして少しでも心許せる仲間といることで笑顔でいられるなら…


そして少しずつでも前に進んでくれたら



そんな胸の内を
ふんわり隠して


1人はチャラい男を…
1人は天然を演じていた











水瀬「で、2人とも早く呼びなさいよ〜」


桐沢「なんでだよ…」


野村「…今から?」


水瀬「今からってね〜野村くん、まだ8時じゃない!夜はこれからでしょ〜っ!!」


野村「いやいや…まだ8時とか言ってるわりに、この時間には可笑し過ぎるくらいの酔っぱらいっぷりだと思うけど?」



水瀬「ノムラーーっ!!何か言ったか〜??」



野村「桐沢…頼んだ…」



桐沢「は?お前が煽ったんだろ、俺にフるなよ!」



水瀬「何をゴチャゴチャ言ってんの、一緒に呑むんだからさっさと電話しなさいよー!」



桐沢「水瀬…もう、」


野村「うん、その方が…」


水瀬「…さっさと…」



野村「知美ちゃん?」



水瀬「……、ZZZ…」



桐沢,野村「「ふ〜。寝、落ちた…」」





穏やかな寝顔に少し救われながら


でも他人事ではない2人の立場…
寝落ちた彼女にやはり重ね合わせてしまう存在を思う



桐沢「…野村、悲しませるなよ」


野村「こんな業種だからね…。桐沢お前こそ…、」


チャラく答える事なく、桐沢の想いを読み取り言葉にする


自分の方が…刑事として現場で危険に晒されているのに


そんな事を言う心優しき元相棒に野村はらしくなく胸締め付けられていた


桐沢「恩を売るためなんて言って厄介事引き受けてるのは何処の誰だよ…」


野村「それで動き回るのはお前達だろ…。お前の方こそ…」


前を走り…
桐沢はその身体で守るのだろう
大切な部下を…恋人を


命がけで…




桐沢「俺しかいないからなアイツを幸せに出来るのは…」


野村「言ってくれるね〜」


桐沢「は?
だから、お前こそ」


野村「当たり前だろ…。俺だって…置いてないて逝けるわけないんだから」



チャラくしていても
硬派な男と


似ている2人


桐沢と同じ想いで仕事と向かい合い
桐沢と同じ思いで恋人を…想い



立場上見送るだけの自分を…野村は











野村「ところで知美ちゃんどうする?」


桐沢「起こすと、うるさそうだしな…」


野村「そのまま…2人で送って行くか?」


桐沢「2人でか?」


野村「だって、疑惑の元だろ?」


桐沢「?」


一瞬、分からないといった顔をして…勘づいた



桐沢「ククッ。まぁ、お前だからな」


野村「こんな真面目な男捕まえてそんな事言う?」


桐沢「真面目…お前が言うか?」


野村「今は真面目だよ〜?」


桐沢「今は、な」






そうだ、そろそろ仕事が終わる頃だろう…


恋人を抱き締めたくて…



真ん中眠る同期のお姫様を言い訳にして



やっぱり呼び出そうか…











〜end〜



特典ストーリー配信後書き始めたこのお話…



書き終えたので、とりあえず…コチラにUP

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