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思い出綴り ラスト

運命

長くなりました。読んでくれた方、拍手くれた方ありがとうございます。
私たちは紆余曲折ありながら今も仲良くやっております。
日曜日のくずくんの送別会で、凌が高校の頃、忘れられない子がいて、告白を断ったこと、すごく後悔してると言っていたらしいです。くずくんの後輩も、俺もその話聞いた、と言っていて、それが私だとは知らなかったみたいでみんな驚いていたし私も中学から関わっていなかったので、凌がそんな風に思っていたなんて心底驚きました。

そして社会人になってから、高校のとき好きだった子から偶然手紙が来て、次は絶対離さない、間違わずに気持ちも決めてる、と、くずくんに言っていたらしいです。

私は自分は小学生のとき告白してきた子ぐらいにしか思われてないとずっと思っていたので、みんなの話にすごく驚きました。

後輩くんに、「凌のどこがそんなに良かったの?」と聞かれ、性格?優しいところ?と色々考えたけれど、わたしの気持ちが定まってしまったのはやはり、「寂しげにお母さんの写真を見せてくれた時、私が幸せにしないと、と思ったから」と言ったら、みんなに驚かれ、歓声が上がり、凌はいい人に巡り会ったんだなと言われました。

長々とかかりましたが、これで思い出話は終わりです。ありがとうございました。

思い出綴り 大学生編3

運命

11月26日、実家に帰ると凌にご飯に誘われた。緊張してて何を食べたかも覚えてないけれど、私は大人になった彼をまた好きになっていることに気付いた。同じ人に3度も恋をすることなんてあるのだなとビックリしたし、きっと人生においてこれが最後、とも思っていた。
夜には山に夜景を見に行った。京都はやっぱり遠いかな、と話したら、2時間くらいあっという間だよ、と言ってくれた。彼の気持ちは掴めそうで掴めなかった。好きだけれど、次告白してフラれたら自分って本当にみじめかも、と思った。
送ってくれた際、彼がなにかをいいかけて深夜の街灯待ったけどなにも言わず「また今度言う」と言われ。「明日京都に帰るから」と伝えると少し寂しげな顔をした。お母さんのプリクラを見せてくれた時みたいな表情だった。「明日仕事だから駅まで遅れなくてごめん。本当は送りたかったけど」と、どこまでも優しい人だと思った。

27日、帰り支度をしていると凌から「仕事終わりそうだから駅まで送る」と連絡がきた。私は今日告白しないともうタイミングがない、ダメでもしょうがない、そう思った。凌が迎えにきてくれて、バッティングセンターで時間をつぶして、喫茶店に入ったけど、あまりの緊張とカフェインでトイレに何度もたつ私(笑)
駅についても凌は帰らず、なにやらグズグズしだす始末。19時40分の新幹線なのに19時からなにも話さない凌。私のこと迷惑だったかな?嫌われた?色々錯綜しつつじっと待つ私。
車から降りて「もう行くね」と言うと、「あのさぁ・・・」と彼が切り出す。ああ終わった。そう思ってたら、「抱き締めていい?」とポカーンな一言。驚きつつ「え・・・どうぞ」というと優しく抱き締められました。顔が熱くなりながら「彼氏になってください」と私が言い、「よろこんで」と言ってもらえました。

その日、彼氏彼女になりました。

思い出綴り 大学生編2

運命

メールを開くと、それはやはり凌からだった。
手紙、ビックリしたけど嬉かった。いまは岐阜の会社で働いてて実家にまだ住んでること。スマホにしたばかりでうまく文字が打てなくて連絡が遅くなってごめん、と書かれていました。わたしは嬉しくて固まった。

それから数日おきにお互いの近況についてメールするようになった。連絡できたのは嬉かったけど自分がなにがしたいのかはよくわからなかった。京都に住んでいることを言ったら、次いつ帰ってくるの?と聞かれた。

10月、自分の誕生日に地元に帰ることにした。そうしたら凌が「どうしよう、会えるかな」と言ってきました。会ったときに、嫌われたらどうしようとかこれで関係ダメになったらどうしようとかネガティブ全開になりながらも映画にいきました。凌は迎えにきてくれたけどひげが濃くなってて髪も短くて一瞬ヤンキーに見えて涙目(笑)昔は可愛かったのに。
終始凌は無口で何考えてるか分からず、手紙なんか出さなきゃ良かったかなと滅茶苦茶後悔しました。映画のあとカフェに入ったけど目も合わせてくれず。体も腕組んで横向いてるし。男子校みたいな学校だったから女子とどう関わっていいかわからなかったみたいです。

そしてわたしが京都に帰ると「何もお祝いできなかった」と彼自身凹んでました。私に関心がないわけじゃないんだと気付き、それからも連絡はとっていました。

11月、わたしの大学祭があり、お笑い芸人のライヴがあるので「見に来る?」と誘ったら「行く」と言われました。彼は岐阜から2時間かけてきてくれて、大学祭を見に行き、午後は平等院と嵐山にいきました。まだ無口だったけど、喋らないのでなく緊張してるって分かるようになったので居心地は悪くなかった。嵐山では竹林をみたりお土産屋をみたり。河原で座っているといきなり雨が降ってきて私しか傘をもっていなかったので、ふたりで1つの傘に入りました。
晩御飯を食べ、うちまで送ってくれて、離れたくない気持ちになったけれど、遠距離だし、彼の気持ちはよくわからないし、わたしは黙ってた。彼は自販機でコーヒーを買って黙って飲んで「じゃあまた」と言って帰っていきました。

思い出綴り 大学生編1

運命


なんで岐阜から京都なのかと言われたら、岐阜から愛知の大学に言っている先輩を見ていると、なんとなく学校に行って、茶髪にして、半分は遊んでて、部活にOBとして顔を出しに来て、ちょっと同窓会みたいにたむろってお喋りする、というイメージがあった。私はなんだかそうなりたくなかったし、真面目に勉強してサークルとかも全力でやりたかった。
愛知は心理学部の偏差値がすごい高い大学か低い大学しかない両極端だったから、自分に合った大学にいきたかったし、京都の大学は教授がなにより魅力的だった。親と何度も激突したけど、わたしは頑として引き下がらなかった。親も折れて京都に決まった。
京都に行ったらなにもかもが新しくて知らないことばかりで戸惑った。人は冷たいし関西弁だしバイトではよそ者とおばちゃんに言われたりした。
大学はカリキュラムとか授業をとるとかの意味がよくわからずこんがらがった。でもいつのまにか地方から来た友達ができて、カフェサークルに入ったりダンスサークルに入ったりして、先輩に色々助言してもらってなんとかやっていた。
高2から付き合った彼氏がいたけれど、遠距離になったのと元々関係が冷えきっていたから大学1年の春に別れた。

それからは彼氏ができたりバイトしたり講義受けたり本当に充実していた。

20歳、地元の成人式に参加した。ギャルが多かったから私は敢えて清楚にお団子で白地に桃色の桜柄の振り袖で参加した。みんな顔が変わってて驚いたり変わってない子がいてみんなで笑った。色んな子と写真を撮っていたら、背の高い大人しそうなスーツの男性がいた。
かなり渋くなったし男の人になってたけど、目をみれば凌だとすぐに分かった。
話しかけるか迷ったけれど、もう過去のことは時効だと思った。勇気を出して「凌だよね?」と声をかけると「・・おお、久しぶり」と低い声で言った。なにも話すことが浮かばなくて「写真、写真撮ろ」と言った。初めてのツーショットが、成人式になるとは思わなかった。

大学4年になり、地元で同窓会が開かれた。私はふと凌のことを思いだし、凌も来るのかな?会えるかな?と少しドキドキしていた。
当日、凌は来てなくて心底がっかりした。その時わたしは彼氏もいなかった。同窓会に来た子に凌の連絡先を知らないか聞いたけど、みんな知らなかった。ミクシイもFacebookもやっていなかった。でもわたしは何故か凌が気になってしまい(恋愛感情かは謎)、京都に帰る直前に、卒アルに書いてあった彼の住所に手紙を書き、投函した。
内容は、今元気かなということ、自分は今京都の大学にいっていること、今どこでなにをしているかわからないけれど、実家の住所しか分からなかったからいきなり手紙を出してごめん、この手紙が無事届いたら、よかったら連絡をしてと自分の連絡先を書き連ねた。
それから毎日毎日ポストとメールをチェックするけれど、待てど暮らせど1週間返事がなく絶望。もう実家に住んでいないか、手紙を捨てたか、わたしが嫌われてるのかありとあらゆることを考えスーパーネガティブに。あきらめかけ、ゼミ合宿に旅立って翌日、ケータイに1件の見たこともないアドレスからのメールが来ていました。

思い出綴り 高校生編

運命

高校に入り、わたしは部活と勉強の両立でいっぱいいっぱいだった。友達もできたし、先輩に告白されて付き合うようになった。
同時期、凌は高校に入って中学からやっていた野球部に入ったけれど、腕を骨折して辞めてからは学校をよく遅刻したり、バイトしたり、ゲームにはまっていったらしい。工業高校だから女の子とも縁がなくて、ずっと男友達とつるんで遊んでいたらしい。
凌とは全く関わることはなかったし、わたしも毎日がめまぐるしくて、思い出すこともなかった。

高校1年の冬のある日の夕方、凌はわたしを地元の駅で見かけたらしい。わたしは全く記憶にないけれど。彼は私のことが忘れられなくて、私の告白を断って傷付けたことも後悔していて、その1週間は、私を見た時間に合わせて帰ったけれど、もう私に会うことはなかったと言っていた。

私は臨床心理士を目指し京都の大学を受験し、合格した。凌は地元の会社を受けて採用された。
私は引っ越して、地元に帰ってきても親友以外とほとんど会うことはなかった。
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