ONLY HUMAN...

話題:恋愛って何？



自分って何てサイテーなの
ってのと、
知らねーよ、もうどーにでもなれよ、先のことなんて分かんねーよ

って話。



友達。大好きな友達。
ちょっとムカつくこともあるけど、やっぱり大好きな友達。
可愛い可愛い、友達。

もう2年以上も片思いしてた友達。
彼女がいる男の子。
何度も何度もアタックして、寄り添って。
時には自分から体の関係誘ったり。
でもダメだった。
うまく行かなかった。

気づいたら、ドキドキはなくなってた、って。
ムカつくし、好きじゃないって。
でも人間的にというか、友人として大好きだって。
意味不明だけど何となく分かる。
あたしにもそーゆう人いるから、分からなくはない。



ここへ来て合コン？飲み会？
幹事は大好きな友達と、大好きな友達が大好きな男の子。



友達とあたしは男の趣味がとことん合わない！
真逆。
絶対に好きな人はかぶらないって思ってた。その日までは。



当日、かなり遅れて到着。
メンバーを見渡す。
友達・友達・知らない女の子。
そういえば、この機会にわたしに紹介したい友達がいるって言ってたな。
この子かな？

男の子は
うん、うんうん。…うん
いた。
ちょっといい感じの男の子。

あれ？待って。もしかして？
お願い、この男の子が友達の大好きな男の子じゃありませんように。



やっぱりそうだった。
あたしは大好きな友達と好きな人がかぶってしまった
待って、待って。
友達はもう好きじゃないって言ってたし。
あたしだって、ただいい感じの男の子だなって思っただけだし。
まだ、大丈夫。うん。



二次会。
わいわい。わいわい。
楽しい。
久しぶりに楽しい。

一人、二人。
終電の時間が、女子を二人帰らせた。
女の子はみんなシンデレラなのよ。

結局残ったのはあたしと友達と男の子たち。



ガンガン飲んで。ケラケラ笑って。
見境なくなって、



あたしは、大好きな大好きな友達の大好きな男の子とキスしてた。
キスを促したのはあっちだった。
でも最後はわたしから唇を近づけたような気がする。



…うん、友達に見られたよね。
でも構わずその後もベタベタ・にゃんにゃん・ちゅっちゅ。
気持ちよかったー。
キス嫌いだけど、あの時は本当に気持ちよかった。
満たされてた。



結局オール。
その間にずっとあたしたちはベタベタ。
友達いるって分かってた。
でも、どーでもよかった。
満たされてたかった。



お家帰った後、友達からメールきた。
開く瞬間ドキドキ
「最低」とか？
「友達やめる」とか？

違った。



用件はふたつ。
友達が大好きな男の子からメールが来ても返信しないこと。
友達が大好きな男の子の連絡先は消すこと。

大丈夫だよ、そう返信した
でも連絡先は消さなかった。
メールに返信もした。



最低だと分かりつつ、
友達を騙してる恐怖と不安に怯えつつ、
あたしは着実に友達の大好きな男の子に恋をしていった。ちょっとキスされただけ、
手をつないだだけ。
そんなんでほだされたあたし。



向こうはあたしのことを好きと思ってない。きっと。

お酒と雰囲気でキスしてみただけ。



この恋叶うはずないって思ってる。

告白はできない。
返事は分かってるから。
うまくいかないから。



うまくいかないのに、友達を裏切ってまで告白する必要はない。
でも、気持ちを消すこともできない。
友達にすべてを話す勇気もない。

友達だって、合コン開いた時点で大好きな男の子が他の女に持ってかれるの覚悟してろよ！
って、責任転換さえしそう。



あたしゃどーすりゃいいの？
もう戻れない、戻せない。
前にも後ろにも進めない。
どん詰まりのドロドロ泥んこの中。



みんなの願いは同時には叶わない。