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いつものように一人で眠っていたある日の午前3時頃、斜め左側を向いて横になっていたのですが、
何故か隣に誰かの気配を背中に感じた、夢心地のなかでオレの隣に誰か居る、ベッドが誰かの重さで
凹んでいる、背中に他人の体が触れる感触がする、人の寝息が聞こえる、と思いながら寝ていたが、
突然、これ夢じゃない!って、はっきりと目覚めた。でも背中に他人を感じるし、寝息もちゃんと
聞こえる、確かに誰かがオレの横で寝ている、オレは、恐怖の中でこれは一体何なのだと自問しつつ、
取りあえず目覚めたことを隣の奴に気付かれないように固まっていた。
隣で寝ている奴が誰なのか、振り返る勇気など全くなかった、でもオレには、隣で寝ている奴が
誰なのかが直ぐに分かった。小さいイビキの様な寝息には確かに聞き覚えがあった。
オレは、その数ヶ月前、会社の出張で半年間ほど韓国のソウルに滞在していたのだが、そのとき、ある
韓国人の女と付き合っていた、そのとき聞こえた寝息は当にその彼女のものに間違いないと確信した。
その彼女は、決して美人とは言えない20歳の売春婦だったが、英語が出来たので、韓国のことを何も
分からず、言葉も出来ないオレには彼女は必要だったし便利な存在だった。いつもガールフレンドの様な
扱いで彼女に接したし、セックスのあとは、受取ることを拒む彼女にちゃんと金も払った。帰国の時、
彼女は子供の様に大声で泣きじゃくり、空港でも絶望的な表情で泣きながらオレを見つめていた、
でもオレはとくに好きでもなかったせいか、正直案外とさばさばしていたし、帰国後の仕事で頭が
一杯だったため、それほど悲しくは無かった。 隣に居るのが彼女と感じたとき、オレは妙に違った
意味で怖くなった、只々身動きもせず硬直したまま横になっていたが、いつの間にかそのまま眠って
しまった、気付くと朝の7時、窓は日差しで眩しいくらい明るかった、さっきのことは夢だったのだろう
と自分に言い聞かせ出勤の準備をしたものだが、時折思い出す度に夢とは思えない、背中に残っている
リアルな感触が思い出される。
当時独身で一人暮らしだった叔父さんがある晩、寝室で寝ていると胸を締め付けられるような苦しさで目を覚ました
叔父さんは何と無く違和感を覚えて室内を見渡したそうだ
すると、叔父さんの寝室の扉には擦りガラスの小さな窓みたいのが付いてるんだが、そこにうっすらと人影のようなものが写っていた
泥棒だ、とっさに叔父さんはそう思った
叔父さんは仕事中はずっとタバコ吸ってるかコーヒー飲んでるかの生活で体重は100キロ近くという不健康ボディだったが、柔道だったか空手だったかの有段者
包丁やナイフを持ったぐらいの素人の泥棒ならボコボコにする自信はあったらしい
「誰じゃいゴラァァア!!」と叫びながら寝室の扉を開けた叔父さん
だがそこには泥棒なんかいなかった
代わりに白い人の形をした靄のようなものがいた
そしてそれは叔父さんの前で消えていった
ここが叔父さんの凄いとこで「ンだよ、泥棒じゃねぇのかよ!なら俺を起こすンじゃねぇ!!」とか思いながら寝直したそうだ
しかし次の日もまた胸の苦しさで目を覚まし、擦りガラスに人影が写っていたので扉を開けると、叔父さんの目の前で消えていく
これが毎晩の様に続いた
2週間も続いた頃、精神的に負いるのが普通だが、叔父さんは負いってはいなかった
もっとも睡眠不足気味で肉体的には若干負いったらしいが
「次に現れた時は扉開けずに無視してやる!絶対負けねぇ!!」と奮い立った
ある晩、またいつもの様に叔父さんは胸の苦しさで目を覚ました
「オレは人を半殺しにしたことならあるが殺したことはねぇ、なんで幽霊に怨まれなきゃならん!」
と寝不足の怒りをパワーに変えると扉を開けたい衝動をグッと堪えた
その間にも胸の苦しさは強くなっていく
そしてそれに比例するように擦りガラス越しの人影は濃くなった
まるでピンボケの白黒写真が徐々にピントの合ったカラー写真になっていくように
さらにそいつはドアノブをガチャガチャ回し始めた
胸の激しい苦しさと正体不明の相手との睨み合いに全身からは嫌な汗が滝のように噴き出す
人影が肌色は悪いがガッシリとした体格で水色の服を着ていて左手でドアノブを回しているのが分かるくらい濃くなった時に、叔父さんの胸の苦しさは限界に達した
我慢できなくなった叔父さんはベッドの上から這うようにして進んで寝室の扉を開けた
連日の経験から扉を開ければ苦しみから解放されると思ったのだ
叔父さんと全く同じ姿形、水色のパジャマを着ているのまで一緒だった
自分と違う点と言えば酷く体調が悪そうで肌色も悪く目には生気が無く苦痛に歪み助けを求めるような表情をしていた
「いや、これこそが今の自分自身の姿なのかもな」
そんなことを考えていると扉の向こうの叔父さんはいつもの人影と同じく溶けるように消えていった
そしていつの間にか胸の苦しさも消えていた
その晩は結局そのまま朝まで起きていた
朝一で職場に欠勤する旨を伝えると仕事が忙しくない時期だったこともあってすんなり許可された
叔父さんはそのまま病院に向かった
何故そうしたのか、それは叔父さんにも分からなかった
ただ本能的にとしか言えないという
叔父さんは丸一日かけて入念な検査をしてもらった
検査の結果、叔父さんは極度の狭心症を患っていて心筋梗塞の手前だと診断された
「お宅のように一人暮らしだと寝てる時に心筋梗塞を起こして誰にも気付かれずにそのままポックリってパターンも有り得たよ」
と医者に言われてゾッとしたそうだ
その時に叔父さんは全てを悟ったそうだ
オレは毎晩発作を起こして死にかけてたんだ
そしてオレの体から魂がどんどん抜けていってた
だが、そこはオレの魂
死んでたまるかとばかりにドアノブに捕まり寝室の扉の前に止まり続けてた
オレが扉を開ければ魂は体に戻りオレは生き返る
そりゃ扉を中々開けなければ魂はどんどん抜けていくから胸の苦しさも強くなるわな
その後、叔父さんは食事療法と投薬治療で完治
今ではその頃からするとかなり痩せてるし心臓も元気、何より叔父さんの体を気にかけてくれる奥さんもできた
最後に叔父さんの一言
人間ドックとかは絶対に定期的に受けた方がいい
長文スマソ
文才が無いからあんまり怖さが伝わらないかも…
私は30代に突入したばかりの女性です。
母の父(私からすると祖父)が僧侶だったのですが、
物心ついた時には祖父と暮らしていました。
両親の仕事の関係だったのです。
そんな状況の中、自然と祖父の御勤めのお供をするようになり、
2.3歳で簡単なお経ならカトコトながら諳んじるようになっていました。
お陰さまで(?)霊感的なものもわずかばかりあり、
声が聞こえる、何か感じるのは日常茶飯事でした。
それも20代半ばには落ち着き、割と平和な日々を送っています。
(ちなみに5歳下の妹はハイスペックで、いまだに色々あるようです)
「実際にあった洒落にならない話」も夢つながりで何度かあったので、
こちらに書き込みをさせていただく次第です。
そのお話は、ご要望があれば、これとは別に投下させていただきましょう。
前置きが長くなりました。
これから本題です。
私は以前、不幸なことに2度流産しています。
初期でお医者様に「この子はそういう運命の子だった」と説明されましたが、
2度も続くと流石に精神的に辛くなってしまい、鬱になってしまいました。
現在も通院中です。
不眠の症状が強くあり、睡眠薬を処方して頂いていますが、入眠に苦労することもしばしばです。
昨夜は2時半頃でしょうか、うまく入眠することができ、一時間ほど眠りました。
お気に入りのぬいぐるみを抱え、隣では主人が読書をしていました。
夢の中で私は主人に抱きついて寝ていました。
そうしているとダブルベッドの足元のほうから誰かがベッドに入ってきました。
そして、私を挟んで主人の後ろに横になりました。
その時は何も危険を感じませんでしたので「久しぶりにきちゃったなー」
ぐらいに軽く考えていました。
するとその人物はいきなり、私が主人の背中に回していた両手の手首をガッと掴みました。
凄い力で振りほどけません。
主人の肩越しに顔が見えました。
女です。
真っ白い顔、取り乱した長い黒髪、憎しみをはらんだ目。
一気に恐怖が襲いました。
「これはヤバイ」と判断した私は本気ではがしにかかります。
(ちょっとコツがあって振りほどいて弾く事ぐらいならできます)
その時、間違いなくこういったのです。
と・・・
私はここで押されたら本当にまた妊娠しても子供が殺されると直感し、
「そんなことをしたら、私はどんなことをしてもお前を殺してやる!!!」
するとそいつは、小虫の群れが散らばるように消えていきました。
そして、私は朦朧として目覚め、薬と恐怖と疲労で回らない口で、
隣にいた主人に塩と水を準備させ、塩を一口舐め枕元に置きました。
これはやはり霊感体質の母に教わった方法です。
そして、何故、生霊だと感じたかというと、勘です。
たぶん、元カレの今の彼女でしょう。
そういうビジョンが腕をつかまれていた時、脳内に入り込んできていたので。
死霊なら「殺してやる」で引き下がるわけはないですし。
ただ怖いのは、生霊である以上、相手が生きている限りまた来る可能性があるということ。
その後、一睡も出来ず今に至ります。