今年をね、印象的だった会話で振り返りますよ。もうだいぶ思い出せないですけど。まるいかっこの中はそれを言った人です。
「沖縄に移住したい」
(真冬のハンサム)
このときはねーグラタンを食べていたんですよ私はね。おしゃれなカフェで猪熊弦一郎のもちものを撮った『物々』を読んだんですよ。そのときそこにいたハンサムな人が言ってましたね。沖縄に住んで犬を飼いたいと。
私は香川に住みたいし犬も飼いたくない。そういうことだなーと思いました。その場のすべてを象徴する一言だったんだ。
これはつらい思い出なんですよ。
「一番好きな人は一番好きな人のままでいい」
(春ごろの女神)
これはねー女神とハンバーガーを食べに行ったときに聞いたお言葉です。これが女神テク。結婚する人と一番好きな人は必ずしも一致しないし、しなくてもいいってことらしいです。でも結婚する人を好きではないということではなく、一緒に老いていける大切な人とかなんとかかんとか。
一番好きだった人は、自分の中でずっと、好きだったところに置いていてもいいんだよーみたいな話をしました。
「鬱陶しい」
(夏のはじめの知識人)
ラーメンをね、食べに行った後日の話ですね。これはこの言葉だけを切り取るというワルいことを私がしているのでワルい発言に思えるのですが……まあ間違ってなくて、私がそっと諭されたんです。
でもこれけっこう引きずりました。悔い!!改めよ!!
「忘れてないし約束は守る」
(秋のはじめのいい加減な人)
このときなにも食べてないですね。でもたしかback numberの『わたがし』をけっこう聴いてましたね。病んでたわ。
これはこう言っていたのをきいて、確かにそうだなあと普通に納得していました。いま思うと私が私のものさしでしかものごとを測ってなかった部分もおおいにあったんだろうなあ。
でもだからって違う選択をしたとしても、けっきょくは同じところに立っている気がする。
「じゃあ何が一番大切なことだと思っているんですか?」
(初冬の年下)
このやりとりは仕事のことなのです。私の仕事、色々するべきこと、必要とされる能力はあるけど一番大切なことって何だと思いますか?って私が聞いたら、逆に尋ねかえされたの。
私は、人と関わる、という部分が一番大切だと思っている。そう思っているんだなって、この逆質問で気づかされた。
ただ、人と話したり話を聞いたり関わっていくの難しい。自分には向いていない。と思いながら日々働いている。なかなかうまくいかないですけど。
はい。
ちがうんです。こんなね、五つだけとりあげるのではなく、もっといろんなことをいろんな人から聞いたのに。でもきりがないから。
いろいろあります。あんな人いたなー。あんな事件あった。あの本に出会ったのは今年だった、あの音楽を聞き始めたのは去年だった。あのころはあの……省きますが。
たいがい切ない思い出です。
『読書夜話』
これけっこういいですよ哲学とか文学とかサブカルかぶれな(怒られそう)大学生のひととかに読んでほしい好きだとおもう
あと、私と同じ名前の引用があって、はじめに偶然その頁をひらいたので買ってしまった。
昔は自分の名字も名前も好きではなかったんですけど最近どちらも愛せるようになってきました。
小川仁志『ジブリアニメで哲学する』
個人的にはあまり賛同できなかったけどためにはなりました。
『Casa BRUTUS 1月号』
これ買えば良かったなー
『Casa BRUTUS 8月号 瀬戸内シティガイド』
これは今さらながら拝読しました。表紙かわいいよね!内容も良いと思います!瀬戸芸あるし増刊で出せばいいのに。
あとは気になるジャケット。
畑野智美『水槽の中』
新井素子『ゆっくり十まで』
miwa『Delight』
どの歌も好きなのですが、「サヨナラ」がなんだか水の中で溺れていく感じがして好きです。