話題:キス
デートは至って普通。
車で迎えに来てもらって、映画館に行き、空いた時間は食事したりショッピングしたり、お茶したり。
普段は軽い感じのシュンさんだけど、デート中はエスコートしてくれるし、会話楽しいし、手を出そうとしてくることもなかったし。
映画中、手握られるかもってちょっと思ったけど全然だった(後から聞いたら手繋ぎたかったけど拒否られるのが怖くてできなかったらしい笑)
夏くんが心配しないように早めに家に送ってくれたし、普通に紳士な男性だった。
またデートしてね?って言われて気軽にOKした。
そっから映画の話題とか仕事の事とかでLINEすることも増え、私自身夏くんとのすれ違い生活に寂しくて病んでしまい、その穴をシュンさんが埋めてくれる感じだった。
シュンさんも私が寂しくならないようにLINEでかまってくれて、仕事中でも、寂しさが和らいだ。
シュンさんも彼女から振られたばっかで暇でさみしかったみたいで、私とのLINEは普通に楽しかったみたい。
そして、本題の昨日。
私が急遽今日お休みになってしまってめちゃくちゃ暇。
夏くんは仕事と趣味の活動で忙しくて私に構う暇がない。
また休日ひとりか…って病んでたら。
シュンさんからLINE。
「明日休みやろ?俺今晩夜勤だから終わったら迎え行くから家こない?DVDでも観ようよ!」
って、シュンさんの夜勤が夕方〜夜中まで。
夜中は普通にいつも寂しくて寝れないし、夏くんも仕事でいたいしで一番嫌いな時間帯。
1人で居たくなかった。
でもシュンさんの家に行くって事は何をされても文句は言えないってこと。
手を出さないって言ってても男だから分からない。
行くなら浮気することになるって思った。
でも迷ったのは一瞬で、行くことにした。
今日で夏くんと付き合ってちょうど3年。
たくさん我慢してきた、幸せもたくさんもらったけど、セックスレスが一番のストレス。
いざセックスしてもマンネリ、ディープキスは出来ない、下半身以外舐められるのはこしょばくて無理、前戯が短い、ただ濡らして入れるだけ。
どうやってヤルんだっけ?って忘れるぐらいセックスがない。
セックスはいいとして、ディープキスが出来ないのはこの3年きつかった。
ディープキスがしたい欲。
昨日の夜中、彼に軽く嘘をついてシュンさんのお家へ(シュンさんのお家に行くってちゃんと言ったけど2人きりじゃなくて大勢で宅飲みすると話してきた)
着いて、特に観たいDVDもなく、アニメを流しながら仕事の話し、シュンさんの元カノの話し、夏くんとのセックスレスの話し…色々話して約1時間。
特に何もされないし、安心していたら、急に腕を引っ張られて強引なキス。
びっくりして急で拒否る暇もなくて一瞬。
「急に何すんの!」
「1時間我慢したけど我慢限界だから」
「手出さない言ったやん?」
「やっぱり無理」
アニメ観てる途中、話しの途中、合間にたまにしてくるキス。
だんだん数が増えてディープキス。
3年ブリの舌の感触、溶けそうになる感じ、全てがどうでもよくなる感覚、気持ち良かった。
久しぶりに感じるドキドキと興奮。
ディープキスは許せても、それ以上は怖くて拒否。
拒否すれば無理やりしてくることはない。
3年間、夏くんとしかしてないセックス。
ほかの人とセックスするなんて絶対無理だと思ってた。
でもキスされるとほだされてどうでもよくなる。
身体のラインをなぞる手、頭に手をおいて逃げられないように貪るキスの嵐。
服の中に手を侵入するのも許してしまう、
優しくなでる大きな手。
ちょっと強引だけど私の様子を見ながら動く手。
繋がることだけは絶対に無理だと言ったら了承してくれた。
夏くんへの罪悪感。
シュンさんと繋がってしまって1日で捨てられる恐怖。
つなぎ止めていたかった最低な私。
今日は夏くんと付き合って3年の記念日。
そしてシュンさんと始まってしまった日。
もう逃げられない。
シュンさんは私と同じ寂しがり屋の構ってちゃん。
セックスへの性癖がほぼ一緒。
職場も年齢も同じで話が合う。
セフレ…ではまだギリギリないけどそうなるだろう。
もう離れられない。
シュンさん家から帰宅してから気づいた。
罪悪感はあるけど、心に溜まってたストレスが軽くなってる、夏くんにも優しく接する事が出来る。
私は悪い女です。
全部私が悪い。
私が失いたくないのは夏くん、仕事、シュンさん。
シュンさんとの関係も2人だけの秘密。
どうか私をゆるしてください。