朝、ミルキーをふたつ、無言で手に押し込んで朝礼に向かう。背中から、「ありがとう」の声がした、違和感。
開店、いらっしゃいませの声が青果から聞こえてこなかった。おかしいと思いながら自分の仕事。途中で話すことが出来た時、ああ、昨日のが残ってるのか、と苦笑いをすると、電話の後さらに飲んだと白状して、そりゃー残るわバカめ、と笑った。

帰り、「なんか今日、2人とも元気ないね」と言われ、後ろめたいことをしていたわけではないはずなのに、どうしようかと考えた私と、彼も同じような顔。青果とレジ、声を一番出す若いふたりが静かだと、きっとおばさんたちも違和感があったのだろう。