無気力な詩を詩うかもしれない

死にたいと願うことは
滑稽ですか

生きたいと願うことは
滑稽ですか

諦めることは
無様ですか

望むことは
無様ですか

痛むことは
恍惚ですか

愛することは
恍惚ですか

果てることは
絶望ですか

永遠は
絶望ですか

ひらり

ひらり

ひらりひらり

軽やかに

舞い踊る貴方

蝶の様に

艶やかで

大輪の薔薇の様に

華やかで

誰もが魅了される

貴方に手を伸ばす

男は数多いるのだろう

貴方を手に入れんと

黄金の山を抱えてやってくる

男は数多いるのだろう

貴方は魅惑的に微笑み

男達から逃れてみせる

貴方は

誰のものにもならぬまま

男達の間を

美しく舞い続ける

狡い貴方は

私に向かって

お前だけは止まり木だと

囁いてみせる

そしてまた

舞い踊る

ひらり

ひらり

ひらりひらり

終わったことでしょう？

ずっと以前に

今更蒸し返して

なんになるというの

いいかげんにしてくれない？

本当に今更

私は今自由を満喫しているところなの

邪魔をしないで頂戴

束縛はもうたくさん

私は今自由を満喫しているところなの

私は今自由なの

おわかりかしら？

お馬鹿な貴方

怖かったの

全てが

回り全部が私の敵

みんなして私を殺す機会を伺っている

勘違いなんかじゃないわ

絶対に

みんな敵なの

だから

私は身を守るため

武装した

闇に溶け込む黒色で

髪を真っ黒にした

黒い下着を身に付けた

黒い服を着た

黒いマニキュアをぬった

黒いペディキュアをぬった

黒いアクセサリーを身に付けた

黒い口紅をぬった

黒いアイラインを眼の回りに引いた

黒い靴をはいた

黒い鞄を持った

完璧だわ

みんな私を見てる

私を殺したいのね

でも無駄よ

私は黒に守られている
守りの武装は完璧

誰も私に近付こうとしない

遠巻きに見てるだけ

完璧だわ

完璧よ

くだらないわ

くだらなすぎる


ぐだぐだと
屁理屈を並べて

よくもまあ
飽きないこと

私がイエスと言えば
ノーと言い

私がノーと言えば
イエスと言う

自分が正しいと
そう言いたいの

だからあなたの
言う通りに
してあげたのに

また
違うと言う

さっきまで
言っていた
事とは
逆の事を
言う

とにもかくにも
私を完全に
否定して

自分こそが
正しいのだと
主張する

ぐだぐだと

くだらない

くだらないわ

くだらなすぎる