なんかイマイチ筆がノらないので、息抜きがてら久々にネタでも。
多重転生トリップについて本気出して考えてみた。
まず、ヒロインの出身世界はマイナーだけどハーメルンでいかせてもらう。
メインはトリップ後の話だから、ハーメルン知らなくても読めるようには書けると思う。
ヒロインの最終目標は、リュート救済。
尊敬する上司であり崇拝する王族であるリュートの死を見て、ヒロインが禁断の大魔法を使うところから物語がはじまる。
当時、少なくともスフォルツェンドの人たちにとって、リュートって希望の象徴みたいな存在だったと思う。
そして、そんなリュートの死は、ヒロインにとって世界の破滅にも等しかった。
過去に遡ってでもリュートの死を回避することが、世界を救う唯一の方法だとヒロインは考えるわけです。
しかし一度確定してしまった運命を変えるにはかなりのエネルギーが必要で、しかも世界には“修正力”があって、運命を無理やり捻じ曲げても元の正しい形へ戻ろうとする。
つまり単純に過去へ遡ってなんとかリュート救済しても、すぐにまた別の形でリュートが死んだりとかして、けっきょく同じような結果に戻ってしまう。
そこでまず別の世界に転生し、その世界の運命を捻じ曲げる。
そしてその世界が正しい運命へ戻ろうとする力を、自分の世界の運命を変えたあと、自分の世界が正しい運命へ戻ろうとする力へぶつけて相殺する。
というのが、ヒロインの使った魔法の大まかな仕組み。
ただし、一つ二つ世界を変えてもリュート救済に必要なエネルギーには足りないため、ヒロインは何度も転生を繰り返してエネルギーを集めます。
ヒロインにとってリュートの生死は、世界の命運を左右するほどのことなので、ちょっとやそっとの改変では釣り合わないと考えるわけです。
さて、しかしこの魔法には“三つの制約”があります。
そもそも何故この魔法が“禁断”かというと、神様とかそういう“人間よりも上位の存在”の領域に踏み込むことになるから。
“人間よりも上位の存在”は本来なら、人間からこの魔法を奪うこともできたわけですが、そうしない代わりに“三つの制約”をかした。
これを破ると、術者はその存在ごと抹消され、魔法も当然失敗に終わります。
……というところで、まだまだ長くなりそうなので、続きはたたみます。
一、知られてはならない。
転生したことや別の世界の人間であることなど、この魔法に関する一切を転生先の人間に知られてはならない。
本来なら禁止すべき魔法を、他の世界にまで広めないようにという配慮。
二、殺してはならない。
転生先の世界の運命を捻じ曲げるのに、たぶん一番手っ取り早いのは大量殺人だけど、さすがにそれを許すわけにはいかない。
じゃあ重要人物一人殺すのはどうかって、それも困るというわけで、一切の殺“人”を禁じる。
“人”の定義は世界によって異なる可能性があるけど、道具を使い、言語でコミュニケーションをとる生き物、ってところかなあ。
アンドロイドとかの扱いが難しいところだけど。
生き物じゃないからセーフっぽいけど、だからって例えばドラえもん壊したらアウトだろっていう。
いやまあ、別にドラえもんの世界に転生しないけど、この辺はもうちょっと考えないとかなあ。
動けない状態で絶対に死ぬとわかってる場所、例えば海が満ちて来る場所とかに放置するのはアリか、とか。
三、愛してはならない。
殺せないなら産めばいいじゃない、ってカンジで子孫大量に増やされても困る。
というわけで、つまるところセックス禁止。
なので実は愛するだけならセーフっていうか、両想いになるまではいいけど、最後までヤったらアウト。避妊してもアウト。レイプされてもアウト。
ヒロインの目的はリュート救済だけど、別に彼に対する想いは恋愛感情ではないので、転生先の世界で恋をしちゃったりもする。
でも明らかに想い合ってても絶対に結ばれることはできないし、その理由も説明できないっていう切なさ。
そうしてヒロインはいくつかの世界で私の大好きな原作変えや救済をやり遂げたあと、最後に元の世界に改めて自分として生まれ、人生をやり直します。
二度目とはいえ、自分の世界で自分として生きるだけなので、もうこのときは三つの制約には縛られない。
しかも転生を繰り返したことで、いろんな能力を習得済みの最強ヒロイン。
あ、ちなみに習得した能力をその後、転生先でも使えるかどうかは、世界によって許容範囲が異なる。
ハーメルン世界はなんでもアリなカンジ。
でも現代日本が舞台で特殊能力とか出てこない、例えばスポーツ漫画とかだと、ちょっとした身体強化くらいしか使えないカンジ。
とはいえ、特殊能力以外の技術や知識はすべて持ち越せるので、特殊能力使う人間がいない世界ならそれで十分っていうか、むしろよっぽど最強になると思われ。
もともと禁断の大魔法を使えるような高位の魔法使いなので、そもそも頭脳面でも身体面でもスペック高いわけで。
とまあ、そんな多重転生トリップが書きた……くはないな。
妄想するぶんには楽しいけど、こんなもん書けるかっていう。
2015-9-8 23:45