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消えていった黄昏の中に(アゲイン!!:オカ)

キラキラと降る雨の向こうで、橙色の空が眩しかった。


「天気雨だね」


銀色の車輪が、ぎしっと音をたてて
あたし達をゆっくり運んでいく。
影が細長くなって、道路に伸びる。


「知ってる」

「空、綺麗だね」


同じ空なのに、別々の世界にいるみたいだ
そんなことをぼんやりと考える。


カキン、と
バットがボールを弾き返した音が響く。
掛け声や怒鳴り声は混ざりあって、空へ消えた。

その姿を美しい、

誰かが言った。
あたしと彼のツーショットも、
もしかしたらそんな
青い春の一部なのかもしれない(今は秋だけど)


すれ違う風が冷たくて、ぎゅっと腕に力をこめる。
布越しに、微かな温もりが伝わってきた。


「なあ、コンビニ寄っていー?」


あたしは彼の一言に、なにも答えなかった。
細い雨が、ぴたぴたと額を打つ。

彼と一緒にいる時に溢れるこの気持ちを、
いつも、いつも、
どう表せばいいのか分からなかった。
だからこうして、
温もりを確かめたいのかもしれない。


「…あのさあ」

「ん?何?」


我ながら馬鹿みたいだ、と思う
でも
なんとなく、知りたくなったんだ。
裏の裏の、表まで。


「…明日世界がなくなるとして、オカは何をするの?」


その言葉はあまりにも不器用な愛だった。
雨で景色の輪郭が滲んで、制服の袖が濡れて、


「そうだねー…」


夜が来る。
音もなく、星があたし達を見下ろしていた。
雨と茜色と秋の星座
ありふれた毎日

ラララ
さようなら旧世紀


「世界が終わる瞬間まで、ずっと一緒にいたいかな。こんなカンジでチャリに一緒に乗って」




えていった黄昏の中に、




今、僕らはいた。



【うん。あのね、ただオカせんぱいと2ケツがしたかったんだ←
ああああオカせんぱいとお付き合いしたいよおお

遅ればせながらですが
今年もまつたり更新致しますので
どんぞよろしくお願い致します】
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