話題:おいおい、まじかよ…



4歳まで住んでいた貸家の近所には、同い年くらいの子が結構いて、当時いつも4人で遊んでいた。

一つ上の男の子と、同い年の男の子、同い年の女の子。
男の子二人は兄弟だった。

4人で三輪車(笑)を乗り回して遠出して叱られたり、お互いの家を行き来したりして、毎日のように遊んでいた。
……とは言っても、幼い頃の記憶なんてほとんど忘れかけてて、断片的にしか覚えてないし、3人の顔も覚えてないんだけどね(笑)


それに…良い記憶なんてないし←


その同い年の女の子の母親と、うちの父親は不倫をしていたし、その母親は私が気に入らなかったのか、よく私にイタズラしたし。
私の手足にボールペンで落書きして、うちの母親には『自分で書いたみたい』と話してたことしか覚えてないけど(笑)
家に帰れば母親の虐待が待っていたし。


そういえば私の一番古い記憶は、2歳の時に母親に風呂場の床タイルに、頭から投げつけられたことだ。
タイルの冷たさも痛みも、もう覚えてないけれど、頭を打ち付けた衝撃と、薄暗い狭い景色が反転した記憶はまだある。





先日、市内のパチンコ店で店員が刺される事件が起きた。逃亡の末、捕まった犯人は私と同い年の男。


あの頃一緒に遊んでいた、同い年の男の子だった。


4歳を最後に、一度も会ったこともなく、名前すら覚えていない最早まったくの他人だった。だから、事件が起きたことは知っていたし、犯人が捕まったニュースも観ていたけれど名前を見ても思い出さなかった。

随分経ってから、母親が私に伝えて初めて知ったのである。



『あんなにいい子が事件起こすなんてな…』


自分の子供以外は良く見えるらしい母親はそう言った。

いい子?

4歳までしか知らない男の子の何を知っているというのか。

あれから何十年も経てば、人間なんていくらでも変わる。良くも悪くも、環境が人をつくるのだから。






因みに、うちの父親は今もあの女の子の母親と関係を続けている。
15年程前から一緒に暮らしているらしい。


それなのに、両親はまだ離婚はしていない。



本当、人生いろいろ、だ。