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終焉の果て1

『満足か』と聞かれたら『ちがう』と思う。でも『不満か』と問われるとそれも『ちがう』。
『後悔があるか』と言われたら『もちろん』と答えるし、かといって『不幸だった』と憐れに思われると憤慨するだろう。

ほんと我が儘だ。
でも俺は偽物で本物で、でも絶対幸せだった。

俺はアッシュの身代わりとして世に生を承けた。
だからってそれを憎んでるわけじゃない。
『ルーク』の代わりとしてだけど、死ぬためだったけど、でも生まれることができた。
アッシュが居たから俺がいて、辛かったけど苦しかったけどとても楽しくて幸せで笑って生きることができた。

大切な想い出が、いっぱい。

アッシュが居なかったら俺はいなくて。それはあの世界が消滅してしまう未来のままだったとか、そんなおっきなことじゃなくて。

ただ俺は無だったってことで。

アッシュは…。アッシュもとても辛かったと思う。
俺が造られたせいで居場所を取られて、そのせいで両親や婚約者にさえ会うことも叶わなくて。苦しんで。

でも俺。俺は…。
ゴメンな、アッシュ…。
俺、我が儘だから…。

それでも俺は生まれることができてとても…嬉しかった。



あの世界での俺は常に誰かから何かを奪って生きていた。
生まれた時からずっと、ずっと。

アッシュは最初の犠牲者。
そして俺は結局なにも返すことが出来ずに彼を見殺しにしてしまった。
彼だけじゃない。大好きだったはずの師匠だって自分がこの手で殺してしまったのではないか。

己の掌は紅い咎に染まっているのだ。
重い業を持つ、悲しみを生み出す罪深い手。
でも、それでも。
俺は生きていたかった。
楽しかったから。嬉しかったから。幸せだったから。

愛しかったから。



この紅く染まった手を暖かく包んでくれる温もりがあったから…。




もし俺が生まれてなかったら…。

もし、なんて…考えるのは精一杯いまを生きる人への冒涜で。
やり直す、なんてことは出来ないし考えてはいけない。それに過去があるから今があって、自分があって、世界があって…。

それが、その一瞬一瞬が数多あったであろう未来から選び出された奇跡だから。


もし、なんて…考えてはいけない。



でも考えてしまうんだ。



もし、あのときこうだったら、ああだったらって…。







大切な人を守りたいって…。






→2...
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甘い蜜1

怖い…
ねぇ、恐いよ……
此処は真っ暗で、真っ赤で、息が苦しくて。

ねぇはやく助けてょ………


『―――ク――』


ねぇどうして、傍に居てくれないの?

「――ぁ…イ……」

マモルッテ
イッテクレタデショウ…?


『おき――ル―っ!』


ココハ、ドコ?
アナタハ、ドコニイルノ―――
マックラデナニモミエナイヨ――…





「ルークッ」

ハッと、呼ばれた名に反応して目をぱちりと開ければそこはとても薄暗かった。意識を浮上させたばかりで覚醒仕切らない頭とぼやける視界。そんな視界の中、自分を心配そうに見下ろしている長髪の女が一人。

「ティ…ア?」

己を覗き込む声。それはお互いに出会ってから数日あまりしか経っていない少女のものであった。掠れた声で名を紡げば自然と彼女の顔に小さな笑みが浮かぶ。

「起きたわね…」
「ぅ……ぃってぇ」

ガンガンと頭が痛い。ゆっくりと、痛む頭に手をあてながら身を起こせば女は乗り出していた身を引きほっと小さく息を吐き出していた。

「敵の攻撃に直撃したの。気付けなかった私の責任だわ、ごめんなさい。傷の手当はしたのだけれど、何処かまだ痛むところはある?」
「……ぃや」

何がどうなってたのか。彼女は簡潔に教えてくれた。そして己を庇う余裕がなくて申し訳ないとも。しかしあの時は自分もそれどころではなかったのだ。
今となってはどうでもいい。

「………っ」

ただ、ずっと頭がズキズキと痛む。
敵の攻撃を受け倒れたときに打ったのか、それとも。
腕に残るずっしりとした人の重み。
指に、掌に残る肉を貫く感覚。
どろりとした、濃い鉄錆の臭い。

嗚呼、オモイダシテシマッタ――

気持ち悪い。吐きそうだ。

「ルーク?」
「なんでもねぇ……」

足が震える。手が震える。恐い。

「……そぅ。ならいいわ」

でも此処には安らげるあの温もりがない。安心できる場所がない。
ぐっと震える手を握りしめて震えを抑える。はやく帰りたい。こんなとこ早く。

そうだ。此処は何処…?

薄暗い明かりが申し訳程度に周囲を照らしている部屋。己が横たわっていたのは酷く簡易的なパイプのベッド。そして部屋の扉というには誰が見ても相応しくないだろうと思える鉄の柵が通路に沿って広範囲にはめ込まれていて。部屋と言うには酷く、むしろ此処は…。

「タルタロスにある拘束部屋ですよ」

静かで落ち着いた声が耳に届いた。
男の低い声。でもアイツのじゃない。

「………ジェイド…」
「……そろそろ閉じ込められるのにも飽きました。ルークも起きたことですしいまはタルタロスも進行を停止しているようです。一先ず此処から出ましょう」
「ですが大佐、何処から―、―――?」
「――、――」

視界の端で二人が話し始めるも頭はまだ重く痛くぼぅっとそれを背景にしてしまう。
嗚呼、やっぱり夢じゃなかったんだね。
此処にお前はいない……。

「………っ」
「ご主人さま…頭イタイイタイですの?大丈夫ですの?」

小さく青い物体が飛び跳ねて膝の上に乗り上げて甲高い耳につく声で鳴く。

「…うるせぇ、黙ってろ」
「みゅぅ…」

タルタロス?あぁそうか。敵国の戦艦。
どうしてただ家に帰るだけなのにこうも邪魔が入ってしまうのか。外の世界ってめんどくせぇ…。


はやく帰りたいのに。


「――、――――」
「――すね。ルーク、それでいいわね?」
「………」
「ルークッ!」
「!…え?あ…あぁうん、わかった…」

ぼぉっとしていた。
だって頭がうまく働いてくれないんだ。

「ルーク。言っておくけれど此処はもう戦場なのよ」

少女が声を低める。殺さなければこちらが殺されることだってあるのだと。一瞬の油断が命取りなのだと。

「覚悟を決めて。闘えないのであれば後ろに下がって」


今まで屋敷の中の小さな箱庭で生活していた俺にはその一言がとても重かった。








続きます。

ぶわっ(;Å;)

か、勘助ぇぇぇぇえ←壊
二世いい///まぢいぃ

休日を満喫〓

してますた
久しぶりに買いあさった感じwww
や〜、本っていつの間にか新刊出てるんですょね〜ネズミカッコイイょネズミ///
んで、前々からやってみたかった二世の契りを見つけて即買い。そしてベッペも即買いwww
なにやってんだ俺www

服造りって楽しいょ

ぅへぃ更新が続かないぜ
実家に帰省して久しぶりに友人とオタクネタで盛り上がりました
因みに菜兎は学生時代オフ活動バンバンやってまして、コスの方面もバンバンやってたのですが、就職してからというものお仕事が忙しくてまったく活動できなくなってシクシク
んでちょっと遠いケド来年春のイベントで久しぶりにコス復活しようって話でもぅ盛り上がりとりあえず今のところ友人がルーク、菜兎がユーリをすることになってます
あんなムンムンフォルモン菜兎には役不足ですよぅ友人どのぉ
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