話題:アイドルマスター
可奈「プロデューサーさん


グリP「見つかったのか


星梨花「こっちにはいませんでした」


奈緒「こっちもや」


百合子「機材置き場や奈落も探したんですけど」


志保「これだけ探しても見つからないなんて…」


杏奈「環…どこにいるの……」


グリP「あと他に探していない場所は」


prrrrprrrr


奈緒「ひゃうな、なんや


杏奈「プロデューサーさん…携帯…」


グリP「あ、あぁ…もしかして見つかったのかな……もしもし


可奈「奈緒ビックリしすぎ」


奈緒「急に音鳴ったら驚くやん…」


グリP「もしもし


『あなた様』


グリP「…貴音


志保「四条さん


百合子「どうして四条さんが


貴音『事の経緯は聞いております。海美は側におりますでしょうか


グリP「いや、一緒にはいないんだが」


律子「プロデューサー、環見つかりましたか


星梨花「律子さん…あ、海美さんも一緒です」


グリP「え


このみ「ロビーの方にはいなかったわ。劇場の方は


奈緒「こっちもです」


茜「上からもまだ連絡ないの


志保「ええ。でも、ちょうどいまプロデューサーの携帯に四条さんから連絡が」


律子「貴音から


グリP「あぁ、海美と話したいみたいで」


海美「わたしと


朋花「確か、最後に一緒にいたのは海美さんでしたわね」


グリP「海美」


海美「…もしもし、四条さん海美です」


貴音『海美、幾つかお訊ねしますが、環と最後に一緒にいたのは何処ですか


海美「最後に一緒だったのは……搬入口の方ですね」


グリP「そんなところまで探検しに行ったのか…」


貴音『そして、貴女が少し目を離した間にいなくなってしまった…』


海美「……はい」


貴音『その少し目を離していたというのは、どういうことですか


海美「えぇと…ちょっと身体が冷えちゃって、お手洗いに」


貴音『それはどこのお手洗いですか


海美「どこって…搬入口の近くにある…」


茜「搬入口の近くのトイレってあそこでしょ超狭いとこ」


グリP「あそこはドライバーさんとか、場所が場所だけに利用する人が限られるからな。男女共に2人分ずつしかなかったはずだ」


貴音『搬入口…ということは、外に近く、肌寒い場所…ということですね』


海美「は、はい…空気が冷んやりしてて、それで寒くなっちゃって」


貴音『…海美、そこのお手洗い…もしや故障中などという札がありませんでしたか


海美「故障中……あ、はい。女子トイレの片方にそんな札がありました」


律子「確か排水管が壊れたとかで、近々業者さんが点検することになってましたね」


貴音『海美、環はその搬入口の男性側のお手洗いにいるはずです』


海美「え、男子トイレ


グリP「そうか」


百合子「そういうことだったんですね


莉緒「プロデューサーくん、百合子ちゃん、何かわかったの


百合子「環ちゃんもトイレに入ったんです。搬入口は冷える。海美さんを待っている間に同じく尿意を催した環ちゃんもトイレに入ったけど、2つのうち1つには海美さんが、もう1つは故障中。そこで環ちゃんがとった行動とは…」


グリP「大方、他に誰もいないからと判断して、男子トイレに入った。海美が出てくるまで我慢できそうになかったのかもしれないな」


奈緒(プロデューサーの発言、軽くセクハラと違う)


可奈(本人目の前にしてよくあそこまで言えますね…)


志保(海美さんも恥ずかしいとかそういう状況じゃないみたいだからね)


律子「じゃあ、環はその男子トイレに…」


グリP「何らかの問題が起きて閉じ込められてる可能性がある。さすがに搬入口まではまだ探していないし、あそこのトイレは本当に劇場の奥の奥だ。外にも近いから、風の音に遮られて声が届いていないのかもしれない」


莉緒「そうとわかれば、とにかく行ってみましょう


グリP「ありがとう貴音。とにかく行ってみるよ」


貴音『いえ、これはあくまでも推測です。まだ環が見つかったわけではありません』


このみ「こういう時の貴音ちゃんの勘は当たるのよね」


律子「ここは貴音の推理を信じましょう」


海美「環ちゃん…お願い、そこにいて…