自棄寸前絶叫

死神のジークとジークに命を拾われた死神見習いっぽいケイル。
地獄で健康的な悪鬼退治(魂の回収)の仕事をしてすごしている。
ジークと知り合いのロッポは結婚と隠居を望む地獄の辺境に住むぼんやりした鬼。
以前、知らずに囮となり逃げ回っていた人間らしいケイルを遠目で観察してから気に入っていた。
仕事でジークに一人で大丈夫だからと置いていかれたケイルは制止も聞かずについていき、またも悪鬼に追い回されてしまう。その時目の前に現れたのは小さい山一つ部分はあろうかというほどの牛だった。
牛にとってはケイルや悪鬼らは豆粒ほどで、なすすべなく飲み込まれあわや消滅、という寸前でジークによって助けられた。
その牛はロッポの本来の姿だった。
ロッポは鬼を食べる鬼。食事中に近くにやってきたケイルの存在には気づいていたが、嫁より食べる方がいいかと思い食事を続けたらしい。
普段の姿である人型に戻ると散々ボコられた。
ケイルはその後めちゃくちゃ牛肉を焼いた。