なあなあで済ませていることが多すぎて、自分は適当な人間なんだなと思ったんだけど、もとから適当人間じゃあなかったよなって思い出したわけでして。
要は理由に流されて、仕方ないやで片付けてることが多すぎるのかなと。やりたいことが増えすぎて、それが自分のキャパシティーをオーバーしてしまって、だからひとつひとつに避ける時間も労力も限られてしまって。もちろんそれじゃあ自分の納得できるものになんてなるわけがなくて。でも仕方ないや、まあこんなもんか、って妥協してるんだな。
コスプレもしかり、アンソロもしかり。
でもね、コスプレはまだいいんだ。そりゃあいっしょに併せてくれる人には申し訳ないって思うけど、お金は自分達で出すわけだし、やりたくて遠くまで行ってるわけだし。これほんとに、私が遠征する方でよかったなって思ってしまう。わざわざこっちに来てもらうんだったらまた話は変わってきたと思うから。時間とお金と労力をかけて、わざわざ遠くまで来てもらうのに私がぜんっぜん準備が中途半端だったら申し訳なさ過ぎる。
今も、私みたいなクズでド底辺で低クオリティ野郎といっしょにやってもらえるのに、本当に申し訳ないと切腹したい気持ちでいっぱいなのに。せっかく会わせてくれるのに、だめだめすぎて本当にいつも申し訳ないとしか思えない。楽しいんだけど。やっぱり楽しいんだけど。すきなヒトと併せができるのは、本当に楽しいんだけど。だからこそ、ああなんでもっとちゃんと準備しなかったのとか、もっと小道具綺麗に作れなかったかなとか、化粧練習足りなさすぎるとか、ダイエットしろよ自分とか、ポーズとか、もう改善点しか見つけられない。
そう、ぜんっぜんよくなんてないんだよね。
アンソロがとくにそう。せっかく誘っていただけたのに、それも大好きな大好きな大好きなCPだから、いいものを作りたい。人様から見たら格段に劣っていたとしても、これならなんとかって自分で納得できるものにしたい。妥協じゃなくて。妥協しての「まいっか」じゃなくて、納得しての「まいっか」で出したい。まだまだ自分は本当に足りない、拙い作品だし改善点だってたくさんあるだろう、それでも今、わたしの精一杯はおそらくこれだ、だから納得だって、そうやって提出したいのです。
本当に拙くて、こんなものお目汚しにしかならないと思いますが、それでも精一杯書きました、精一杯詰め込んでみました、無精物ですが、どうかこの子をよろしくお願いします、ってお渡ししたいの。
自分の作品なんてだいっ嫌いだし読みたくもないし、読み返したくもない、愛情なんてこれっぽっちもないよってタイプなんだけど、愛しさがないわけじゃないんだよ。一生懸命向き合って、悩んで、頭痛いくらい考えて、搾るようにして紡ぎ出した言葉で綴ったものに、愛しさがないわけないんだよね。それを愛情と呼ぶことはできないけど、大切にもしてやれないけど、お前はわたしが作ったよ、不出来だけど、それでも頑張ったよ、だから、って背中を押して送り出してあげたいんだよ。
時間がない、能力がない、才能がない、ほかにやらなきゃいけないことがある、そんなことをやっている場合じゃない、まあ理由は探すまでもなくいくらでもあるんだけどさ、それでも作るならいいものを作りたいしそれなりに納得してこれなら、って思えるものにしたいし、じゃなきゃ提出したくないし、まがなりにもお金を払って買ってもらうものなんだからそこんところをちゃんとしたいのです。ってね。いくらお安くても、原価なんてこれっぽっちも取れなくても、それでもお客さんからお金を貰うのならそれ相応のものにしたいんだよって思うこれは自分勝手なわがままです。わがままです頑固なこだわりです。でも、これがわたしの流儀です。譲れない筋って奴です。
ほんとはさ、適当なんてだいっ嫌いなんだよ、きちっとしたいんだよ、中途半端じゃなくてさ、妥協じゃなくてさ。とことんこだわって、とことん突き詰めて、とことん納得したいんだよ。じゃなきゃ気持ち悪いんだよ。そのままなあなあにしたまま進むとか、気持ち悪くて仕方がないんだよ。
いつかさ、とことんこだわって、とことん突き詰めて、とことん納得した上で、進めたらいいなあ。今は無理かもしれないけど。今のわたしじゃ無理かもしれないけど。
七夕の、怖い話の、あれはけっしていい出来ではなかったけど、それなりにこだわって、時間をかけて、自分の頭をひねって作ったものだったから、まあまあ納得してた。終わりかたにすっごくこだわって、でもあんまりストレートには伝わらないようにするのに頑張った。あれは、ああ気づいてよかったね、じゃなくて、せっかくメッセージに気づいたのに大事なところには気づけなかったんだねっていうかなしい話なのです。お父さんって呼ばれたのに、自分のことだとは気づけずに、ほかの誰かのことだったんだなって納得してしまう愚かな男を書きたかったんです、伝わってるのにけして伝わらなかった、伝わってるだけにそれはひどく残酷だって。でも私はそういう愚かさがたいすきで、そこが美しいと思うし、愛しいと思う。だから前日くらいに不意に思い立って最後を書き直したの。歪だけどね、なめらかじゃないけど、でも頑張ったって思えるからまあ納得かな。
ほた辰のもそう。あれはなにもなくて、なにもない話。ただ私が、お風呂上がりに作りかけのままほっぽりだしてた舞曲水に躓いて、ああこんな兄弟いたらよかったな、って思ったから衝動的に書いてしまっただけ。
こっちのほうが昔の作り方に似てるな。ふっとした情景が思い浮かんで、そこからわいわいいろんな物を付け足して削って、形を整えて。
あんまり納得してないけど、まーこんなものっしょ、ってかんじで。
自分の作ったものについて長々と話すのはあまりよいこととされてないみたいだけど、私は話したいし、作品のそういうの聞きたいからなあ。
だから、死ぬまでに〜は本当にその点で、ひどく思い入れの強い、たくさんのことを詰め込んだものだなって。自分の死生感とか、二人の関係性とか。だから、好き嫌いあるだろうしあんまりにも自分勝手すぎるからやめようかなと思っていたけど、評価とブクマいただいて、すごくすごくすごく嬉しかった。
反対に馬鮫ちゃんは、もともと好きな人少ないってのがあるから分かってたけど、いまいちなのかなーって。私なりに、当時はけっこう頑張って書いてたんだけどなって少しだけ自嘲。
マイナーだとは思ってないけど、までもマイナーなのかなって思った。ちょっとだけ。
王道は王道だもんね。私もすきだし。でもその横道になにかあったっていいんじゃん?ってくらいに思ってるからぜんぜんへーき。趣味でやってることだもん、すきはすき、それで充分じゃん?って思う。
だいぶ話逸れたし、文章構成がまったくなってないけど、長々と書いたのほんと久しぶり。ついったーって気がるで楽しいけど、私はだめだなって思った。楽しいと、だめなタイプだから。苦しくないと、辛くないと、だめなタイプだから。
だからねー、頑張りたいんだ〜。ちゃんと。手抜きしないで、頑張ってみたいんだ、今度こそ。せっかく誘っていただきた、人生初のアンソロなんだもん。ほかの人に迷惑かけたくないってのもあるけどさ、頑張りたいんだよね、いいものを作りたい、誰の心に響かなくったっていい、飛ばされても笑われてもいい、私がぽんって放てるものであればそれでいい。
リハビリ、しなきゃなあ。
本当になにも書けなくなってるから。