「小さな罪人よお前の罪は地上で多くの人々の命を奪ったこと…」
『…ハッ、人を殺した程度で神に会えるとは…随分と楽なものですね』
「そんな事はないさ、お前が殺した命はちと多すぎてな、私はこれからおおいそがしだ、父は悲しいぞ」
『父?あなたが?…クフフッ、ふざけるな僕の親だと?何が神だ!!馬鹿にするのもいい加減にしろ!!』
「…私はお前達人間を作りし者、名はない、だが作りだした物には親がいる、私はお前に罰を与えねばならない」
『…罰?』
「フム…お前のようないたいけな子供を地獄へ落とすのは忍びない…よって、
ランプの精となり人間の願いを一人につき三つを叶える事で償わせよう、」
『!?っ…誰がそんな』
「多くの欲に耐え切れずそれらを消したお前の罪は重い、だからこそお前はその欲を叶える事により償わねばならない」
『だまれ!!あんな猿共の欲望を叶えるくらいなら地獄に落とされた方がましだ!!』
「…叶えられぬ願いは人の心を変えること、死者を蘇らせること。お前は深く暗い地下の牢獄で人間に見つけだされるのを永遠に待つ事のみ許される…」
『殺してやる!!人間も!!お前もっ!!みんなみんな死ねばいい!!!お前達神は…いつだってそうだ!願いこう者を平等には扱わない!………凪を…妹を…返してください…っそうしたら…どんな罰だって、受ける…からっ』
「……それはできない、一度上がった魂を輪廻から外す事は不可能だ…」
『…』
「お前の四肢に着いたその枷はお前を掟に縛る物だ、もしお前が人間を危め謀った場合、その枷はお前を殺すだろう」
『……』
「……ただもし、お前を見つけた者が…」
お前の自由を願うなら…望まれた命として相応しく罪も解けよう…
そんな感じのアラジン6927パロが浮かんだよ、勿論神様はプリモたんで←
綱吉はある国の王様で水の貴重な時代国を豊かな平和な物にするため死んだ母の告げた通り魔法のランプを探す旅に出る
お人よしなので商人に騙され洞窟に閉じ込められてもうだめだって、貧弱の状態でさ迷わせた手にランプがあたる
『お呼びですか?ご主人様』
「最後に母さんの作ったパンが食べたかったな…」
『もしもし、聞いてます?』
「あぁ…お腹いっぱいお水が飲みたかった」
『それは願いですか?』
「………………誰?」
『願いを叶える妖精です。』
「このヤカンの!?」
『ヤカンじゃありませんランプです!!』
「…まじで?」
『はい。あなたの願い三つまで叶えます。』
「…なんか胡散臭いね」
『飢え死にますか?』
「ゴメンナサイ!!;」
『よろしい。…でh「ちょっ!ストップ待って!!そんなことよりここからでないと!!!」
『?なぜ』
「天井くずれてきちゃうだろ!!ひぇえっ!!」←石の塊が落ちてきて
『あぁ、心配には及びませんよ、僕は死にませんから。』
「俺は死ぬからねぇえ!?」
『チッ、煩い男だな。…それにしても、良くここまで来れた物ですね』
まさか自分を見付けたのがこんなひ弱な人間だとは…頭の悪いどれ程下種な大男が現れるのかと思ったのに…
いっそ世界を滅亡なんて願いを言ってはくれないものか。
「ぁ、ありがとう…助けてくれて」
『お気になさらず、さ。願いはあと二つですいかがなさいますか?ゴシュジンサマ』
「な!?あれお願い事に入んの?!」
『勿論、生憎ボランティア精神は存在しませんので、ホラ早く』
「ぅ……ぉ、俺は大事な国を守らなくちゃならないんだ…水も枯れて、皆飢えに苦しんでる」
『ならば君の国が滅びる事なく豊かで永遠に栄えるようにしてあげます』
「…でも、それじゃ駄目なんだ」
『??何が不満だ』
「どの国も…豊かにならないと意味がない」
『!!!!』
この男
超アンチ!!!!!
「だから」
『馬鹿いうな、どんだけだ、コストがかかりすぎます。平等な願いなんて叶えられません。僕は君が得をする為の願いしか叶えません。』
「?(こすと?)……じゃあ、とにかく水が必要なんだ。…そしたら畑だって作れるし…皆が喜ぶだろ?」
『枯れない泉…その願なら聞き入れましょう』
「!!ありがとう!!」
『!……(つくづく変な男だ)ただし、君の国からその泉を奪おうと目論む輩がいたらどうするんです?この煥発の中金儲けの為に来る輩なんて山ほどいますよ』
「させないよ、水は皆の物だから。国々に渡り歩いて水路を引く」
『……承知しました。その願、叶えましょう』
「あと一つかぁー…」
『早く叶えて下さいもう三ヶ月もたつんですよ!』←イライラ
「まぁまぁ、せっかくなんだからよく考えないともったいないだろ〜??国に戻るまで付き合って」
『〜これだから人間は!!』
「骸はさ、どうするの?」
『?』
「願い叶えたらさ、俺の国で住む??」
『…馬鹿を言わないで下さい。僕はランプに戻りますよ』
「…あの洞窟?」
『えぇ、どうゆう訳か一度戻ると毎度違う場所に飛ばされます。そうしてまた人間が来るのをただ待つだけだ』
「……」
『なんです?』
「む、骸にはなんかないの?願い事とかさ!」
『……君の気にする事じゃない、自分の願いすら言えない君の参考になるものなんてありませんよ』
「いいから!」
『…昔、一度だけ…ある町の祭に行った事があります…』
昔 本当の昔の事だけれど、
幼い妹にどうしてもとせがまれ黙って屋敷を抜け出した、卑屈なの主人の仕置きは嫌だったけれど口の少ない妹の唯一の我が儘を叶えてやりたかった
きらびやかな町に舞う花びら 美しい歌い手 賑わった町の中、奴隷として売られた僕らでさえその場所では平等に楽しむ事を許されたように思えた 親を殺され国を追われ笑みを忘れた妹が、微笑み無き国の民謡を歌い舞った
『そこへ…行きたい…』
もう場所さえも忘れてしまった…あるかもわからない、ましてや自分には自由は許されない、最後の願いを叶えたら この旅は終わる。
暗く冷たい闇の中
ただひたすら、幾億の時を一人過ごすだけ…
『クフッ…君何かに…今の話しは忘れてください』
「叶うよ」
『止してください』
「きっと叶う」
『…』
「俺さ、決めたよ最後の願い」
『…(さよなら、ですか)』
誰にでも甘く、騙されてなお誰かを信じようとする頭の悪いこの男は自分と全く異なった思考をしていて 打ち解け会う事などありえはしないが
正直、嫌いではなかった。
こう長い間生きているとその平穏さが心地好く感じる物があった
『…最後の願いをどうぞ。』
お別れの餞別です、
君のことは嫌いではないので飛び切りの幸福をおまけしてあげますよ…
『綱吉』
「 」
『オイ、寝るな!』
「ぇ!?なに!?もう朝なの!?」
『…隣の国との会談の真っ最中です』
「!!!」
『嘘、今は昼休憩ですよ』
「あぁ…騙した!?」
『人聞きの悪い…起こしてやっただけですよ』
「…」
『なんだその目は』
「ありがとうな」
『?』
「ついてきてくれて」
『…君が僕を自由にしたんでしょう?』
おわり。