こんにちは、時鳥です。
今回は、以前薦めて頂いた小説の感想を徒然と書きます。
拍手レスは次の日記で返しますごめんなさいorz
さてさて本題ですが、その小説とは……『ミミズクと夜の王』!
著/紅玉いづきさん
出版/電撃文庫
真っすぐな物語だと思いました。
はい、
以下ネタバレ注意\(^O^)/
まず、表紙に「おっ」ときます(^q^)
電撃文庫っていうと、ライトノベルですよね。
正直、挿絵がキャラ絵の小説ってだけで一般の書籍より劣るイメージがあるのですが(あくまで時鳥個人のイメージです。更に言えば時鳥はライトノベルが大好きです(^q^) キノの旅とか彩雲国とかヤバーババイ!!←)この『ミミズク』は、ライトノベルには珍しくキャラ絵じゃない!
ちょっと好感度がアップしましたw
それに、タイトルからして綺麗ですよね!
『ミミズクと夜の王』
こういう静かで綺麗な響き、かなり好きです!
少しわくわくしながら中を読んでみました(^q^)
うん。
真っすぐな物語だと思いました。
あれだ、風の谷のナウシカ!
ナウシカの王蟲へ向けるひたむきさ!?
あんな感じ\(^O^)/
主人公は"ミミズク"という女の子。
奴隷として扱われて生きてきた彼女が、魔物の森で魔王へお願いするところからお話は始まります。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
最初は、今までのことがツラすぎて壊れた女の子なのかと思いました。
喋り方が独特で、どことなく"獣"を思わせる……。
でもそんなんじゃなかったんですね。
真っすぐだからこそ、壊れて見えただけなんです。
壮絶な過去だから、ミミズクのことは理解しづらいかも……少し不安になりました。
でも、そんなこと全然なかった!
ただ、幸せを求めているだけなんですね。
それが分かったら、ひたすら頑張るミミズクへ入れ込まずにはいられません!
そんなミミズクに、人間嫌いの夜の王こと魔王・フクロウも心を許していきます(●´∀`●)
はーい、ここで萌えポイント!w
・"フクロウ"とはミミズクが名付けた名前であって、本名不明
・月の目(夜は金、昼は銀)を持つ美青年
……うほっ(●´∀`●)
はい、失礼しましたwww
そうして二人は穏やかに距離を縮めていくのですが、近隣の国が魔王討伐にやって来ます!
しかもその理由が、『魔王に捕われた可哀相な少女を助けるため』という誤解!
……もう、ストーリーは言うまい。
楽しみがなくなっちゃいますしね!(^q^)
ただ、この小説には仕掛けが一つもありません! 一つも!←
あの人が実は!? とか、嘘でしょ!? なんて展開は微塵もありませんww
つまり、ストーリーではなく
文字の表現が小説の全てなんです。
設定を考えることに長けている作家さんは天才だと思います。
でも、こういう、仕掛けがないのに心へ響く文章を書ける作家さんも……同じくらいすごいと思います(´・ω・`)
作家さんのあとがきに、こういう文があります。
「私安い話を書きたいの。歴史になんて絶対残りたくない。使い捨てでいい。通過点でいいんだよ。大人になれば忘れられてしまうお話で構わない。
ただ、ただね。
その一瞬だけ。心を動かすものが。光、みたいなものが」
こういう言葉を考えて言える人、時鳥は好きです(^q^)
そして確かに、心動くものがありました。
まあ、どれくらい動くかはその人の環境や人生によると思いますが……時鳥はグッときました。
でもまだ足りなかった。
グッとくるけど、残念ながら表面をなぞって芯までは届かなかったです……。
だから、この小説に共感できる人とこの小説が出会えることを、時鳥は願ってます。
その時きっと、『ミミズク』はとても真っすぐで泣きたくなるお話になると思います。
ストーリーが1巻完結な分シンプルで、文章も読みやすかったからスラスラと読めました(^q^)
興味を持った方は読んでみて下さい!
とりあえず、時鳥は『MAMA』というもう一つの方を読んできます\(^O^)/笑