僕は自由に生きるの

観てきたよ
ﾗｿﾞｰﾅ良いね
映画みるとき
あそこにしよう

てかてか3D初体験
飛び出すというか
奥行きとか立体感が
あるみたいな…

ﾁｪｼｬ猫可愛かった
ふわふわしてそ〜
あんな猫ほしぃ

小さい頃
行った場所
やってた事
しゃべった言葉
そんなもの曖昧な
記憶しか
残ってない

共働きの家庭で
育ったわたし
0歳から近所の
託児所で
育ってきた
家族との小さい頃
の記憶はない

託児所のおばさんは
親切で優しくて
今も「お母さん」と
呼んでいる
私には２人の
お母さんがいる
久しぶりに
「お母さん」に
会いに行った
相変わらず元気で
ニコニコしながら
迎えてくれた

少し前に
「お母さん」から
病気の事を聞いた
頭の中に穴があって
新しい記憶が
覚えにくくて
昔の事を
少しずつ忘れてしまう
そんな病気に
なってしまった

「記憶の引き出しに取っ手が付いてれば出せるんだよ」
と笑いながら話す
「お母さん」
昔の写真を出しながら
「これはゆみちゃんが学校やだって言ってウチに家出してきた写真だね」
「こっちはりかちゃんをいじめて怒られた時の写真だね」
とか引き出しの
取っ手は「写真」
なんだって思った

たくさん話を聞いた
わたしには一番
驚かされたって
「台風の日、空を飛ぶんだって傘だけ持って家を飛び出して行ったのを今も覚えてるよ。飛べないよって言っても聞かなかったからね！気が済むまでやらせたよ！あははは」
とか
「お母さん」に会いに行く事で引き出しから取り出せるなら何回も来るよ
今日も写真を撮ったね
また今日の話
をしよう

すぐ来るからね
「お母さん」