風くん
「夏が終わるよー、猫柳さーん」
私
「こんな くっそ暑いのに
夏が終わるわけがない!」
お店の裏口に吊るしてある風鈴が
風に靡いて リンリンと音を立てている
おはようございます、猫柳です
風くん曰く、夏が終わるそうです
今、働いているバイト先が
社員トレードの時期だそうで
仲の良かった社員の女の子と、その彼氏が
コイツらカップルだし? と言うことで
まとめて 異動になっちゃいました
正直、めっちゃ寂しいです
仲良くしてくれてただけあって
たまに 二人のことを思い出しては
ウルウルします←親目線
風くん
「最近、猫柳さん元気ないー」
私
「やっぱり、二人が異動になって
寂しいんやと思うよ」
風くん
「なんな!その第三者目線の意見!」
私
「あ、すいません
自分のことでしたね」
リンリン
裏口の風鈴が 力強く鳴った
風くん
「誰?」
男
「あ、初めまして!
社員トレードで参りました
今日から勤務いたします
島谷と申します」
風くん
「あー!そうなんですね!
てっきり業者なのかと…(笑)
失礼いたしました」
ペコリと頭を下げる、風くん
島谷さんが
風くんの後ろで作業をする私に気が付き
軽く会釈をされたので
私も条件反射で 会釈を返した
島谷さん
「わー、とっても可愛らしい
アルバイトさんをお雇いなんですね」
風くん
「でしょー!特にこの身長とか、どーですか!
184センチもあるんですよ!」
私
「( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwww←心の声」
急に饒舌になる、風くん
そして、謎の沈黙
…いや、謎ではないか(笑)
おそらく、島谷さんという人がかけた言葉は
私に対してのものであって
風くんがネタとして変な対応をした為に
なんとも言えない空気が 今ここに流れている
島谷さん
「そ、そ、そ、そーですね!
更衣室 教えていだだけませんか?」
風くん
「へい、こちらです。 ご案内します!」
島谷さんを、更衣室にぶち込んだ後
風くんは、足早にこちらへ駆け寄ってきた
風くん
「おい!」
私
「なによ?
風くん、急に饒舌なるし
なんか可笑しいよ」
ケラケラ笑う私に対して
彼は、こう言い放った
風くん
「あの島谷とか言う男
猫柳さんのこと、エロい目で見てた!」
私
「(´^ω^`)ブフォwww 絶対ないよ!」
風くん
「だって、可愛いって 言ってた!」
私
「単に見た目が、って話でしょう?
だったら、風くんだって男前だよ?」
風くん
「ありがとうございます」
私
「…で、今日は 何キャラやったの?」
オープン前の仕込み恒例
私と風くんの喜劇
風くん
「本日は、先輩を守る年下キャラ設定でした」
私
「なるほど、なるほど
身長184センチは、すっげー
面白かったと 私は思ったよ」
風くん
「即ツイートしよう!」