アリス、アリス、
あぁ、可愛いアリス。
ほら、こっちに来て?
一緒に遊びましょ!
貴女が好きな、お菓子だって紅茶だって、ウサギさんだって、帽子屋さんだって‥‥みんなみーんないるわ!
だからアリス、貴女が断る理由はないわ?
そんなお姉さんほっといて、こっちにいらっしゃい。
死への誘い、
(あぁ、逃げられない)
フと、目が覚めた。
だけど、まだ頭が覚醒できていないのか意識は朧気だ。
―眠い‥
頭は起きたくないのに体は眠ろうとはしてくれない。
そのうち、眠くなるだろう
そう思い、布団の中で静かに目を閉じる。
そうすると、頭の中には色んなモノが浮かぶ。
( 大嫌い。 )
( ばかぁっ! )
( 大丈夫‥平気だよ‥ )
( も、イヤだ‥! )
( 離してよ!! )
それは嫌な記憶ばかり。
どうしてこうも、うまくいかないのだろう
‥ちゃんと、明日からは笑えるだろうか?
( 夢、だから )
( 全部忘れて? )
( バイバイ )
そこで、意識は闇に落ちた。
わからない?
(そんなのシラナイ。)
貴方に好きだと伝えたいのに、
意地が邪魔して言葉にできない。
どうしたら貴方に伝わる?
今にも溢れそうなこの思いを、
どうしたら伝えられるの?
わからない、わからないよ。
だけど、伝えてしまったら
この関係が壊れてしまいそうで、
拒絶されそうで、
怖いんだ。
貴方に拒絶されるのを想像するだけで胸が張り裂けそうで。
あぁ、思いの螺旋。
どうしたら、貴方に伝わりますか?
「好き」の言葉
(願ったのは、)