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山鯰で140字

夜明さんは「花火」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SSを書いてみましょう
shindanmaker.com
花火…か…

[山鯰]


あ、落ちた。
感慨もない一言さえその橙に遅れて地面に落ちる。
なんと呆気ない終わりか、鯰尾は特に何も言わないまま、俺の指先で未だ光るそれを見つめていた。
その目はどこか柔らかかった。
そこに映り込む橙がやけに鮮やかで、ああ。
少しでも動けば、その火はすぐに落ちてしまうのに。

つるいちで140字


平素あんなにも躊躇いなく無邪気に抱きついてくる彼は、稀に寝室を共にするとそれが嘘のように恐々私に触れてくる。
頬に触れる手の温度は平素より幾分高く、まるで何かを確かめるかのような触り方は何故かどこか可笑しくて、そして何より愛おしい。





×××
同衾もセックスもしないけど一緒の部屋で寝るし一期兄さんのほっぺは触るし手握ったまま寝ちゃったりもする鶴丸さん
子どもか…いいえ旦那です……

「兄弟、聞きたいことがある」


「どうしたの、そんな改まって」
「あいつを甘やかすにはどうしたらいい」
「直球だなあ…まあ、気持ちは分かるよ。とりあえず声かけに行ったら? 今お夕飯の準備手伝いに行ってるはずだから」
「わ、わかった」
「逃げちゃだめだよ」
「ん」

みたいな不器用すぎる山姥切と鯰尾くん
うちの鯰尾くん多分というか間違いなく山姥切といるより他の脇差組といる方が多いと思う

鯰尾くんがいろんなとこで世話焼いたりお手伝いしたりしてるのを遠目に見て何とかどうにかしてやりたいと思うけど何していいか分からないやつ…
見かねた燭台切さんがおつかい頼んでデートさせる…

 

バディ1期の最後で


入院中のタスクちゃんをお見舞いに行く櫂くんとアイチさん ジャックにごめんねした後くらいのタイミングで…

「随分なことをしでかしたようだな」
「…反省してます」
「それはお前が自分で選んだ道だろうな」
「…はい」
「大人にはなれたか?」
「それは」

「でも、自分がまだ子どもだということは分かった気がしてます」
「それが大人になるということだ」

「櫂くんもね、タスクくんと同じくらい…いや、もっと随分なことしちゃったことがあるから。タスクくんに同じ間違いをしてほしくなかったんだと思う。それは分かってあげてほしいんだ」

「櫂くん、言葉足らずなんだ。ごめんね」
「それは知ってます」
「聞こえてるぞお前ら」

それとは関係ないけど、タスクちゃんに櫂くんのこと「あの人、かっこいいでしょう? 僕の先輩なんです」ってはにかみながら自慢してほしい人生だった
「櫂せんぱいにバディファイトを始めてもらって、櫂せんぱいとファイトするのが僕の目標なんです。きっと強いだろうな…今から楽しみです」って言ってもらいたい人生だった

 

山姥切、スクールカウンセラー向いてると思うんだよね


前任で先輩カウンセラーの兄弟堀川くんに「いい?職員室では限りなく暇そうにしてるんだよ」って言われたはいいものの、暇そうにとはどういうことだ…確かにやることなんてほとんどないが…って思い詰めた顔してたら家庭科の光忠先生が声かけてくれる

「先生、お裁縫って得意?ちょっと手伝ってもらっていいかな?」
「ん、ああ」
「助かるよ、今度授業で作るファイルカバーがどうしても終わらなくて」

相談室にいると今度は小夜くんが来たり今剣ちゃんが来たり浦島が来たりする 骨はお茶うけ目当てにたまに来る
当然のように鯰尾くんも来る訳ですが

「国広先生には、『寂しい』が見えるんですね」
「は?」
「なんか、魔法使いみたいですね」

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