友達関係って、何で成立するんだったっけ?
共通の部活?
近くの席?
同じ趣味?
似てる波長?
確かにそうなんだけれど。
それだけじゃ、ないんだよなぁ。
様々な思惑が絡みついて――解くことが困難なほど濃密に。
「嫌い」でも「メリット」があれば友達、なんだって。
自分とずっと一緒にいて、寂しがらせない人が友達なんだって。
都合悪くなったらもう友達じゃないんだって。
もういらないんだって。
みんな笑顔の仮面被って、
常に友達の取捨選択してるんだ。
――そんなん何の意味があるん?
「自分」を大切にしてくれる人が特別なんはわかるよ。
でも、余裕なかったりする時あるじゃない。
心も体もさ。
それの時に別に都合のいい人が現れたから、じゃあそっちがいいって乗り換える人の神経がわからない。
――私が古いのか?
私が臆病なの?堅物なの?頑固なの?バカなの?
今まで私が心を許した人の中には、そんな風に他人をポイ捨てする人いなかったから。
あの子も「大丈夫」って思ってたのだけれど。
今回は違ったみたい。
というか、その考えが大学では通じないみたい。
だからといって、さすがにもう癇癪起こして喚き散らすわけにもいかない。
「さっさと私を捨てれば?」と大人ぶった、けれど子どもじみたことも言えない。
だから。
私はこうするしかない。
「気づかないふり」をして。
鈍い子を、演じるしかない。
こんなことして、一体何になるというんだろうね?
ただ虚しさが募るだけだというのに。