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知らないから真実になる。


 さよなら十代、このURLでのブログもやめることにするね!

 サイトは続けてゆくしそっちでまた新しくブログをつくるつもりだし、簡単に言っちゃえば移転なのだけど。十代とそれ以降って何かが、うまく言い表せないけど絶対的な何かが違う気がするから。大人と子供とか、そういうのじゃない境界線が絶対にあると思うから。一区切り。

 今までありがとう。
 ばいばい!

夢で過ごすあなたとの時間はとても幸福なもので困ってしまいます。


 友達と会った日は、とても疲れる。
 たのしいうれしいの後にやってくるのは死にたいという感情で、参ってしまう。電車の中でずっと、線路に散らばるばらばらのわたしを見ていた。なんて迷惑なはなしだろうと思った。
 だれかに、話を聞いてもらいたかった。ありきたりな悩みだ。だれも進んで聞きたいとは思わないような事柄をわざわざ少ない時間の中で聞かせる必要はない。口をつぐんで、この子は何々の友達、と分け分けしている。何も残らないと思った。わたしは、わたしが死ぬ時に手紙を出せるような人もいないのかと思った。わたしもきっと、そんな手紙を受け取るようなことはない。

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 保護の後に来るのは支配。あなたを支えると誓った人は足枷がカチリとはまってしまったことに気づかないまま消えてしまう。

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 夢でたまに見てしまう面影に、わたしはベッドの上で起き上がれないまま苦笑してしまう。くすぐりのような、やわい幸福に満ちた夢。そんなこと一度もなかったのに。苦しかった思い出しかないのに。こないだ駅で、すれ違ったのかもしれなかった。姿見が似ていただけだったのかもしれないけど、ひどく動揺した。今も好き、ということはなくて。ちりちりした視線を思い出しては、ぜんぶ忘れてくれたらどんなに楽だろうと思う。

赤い傘、黄色いレインコート、ピンクの長靴、白い線の向こう側に置いてけぼりということ


 付き合ったり結婚するということをただの独占欲の表れとしか見られなくなってしまったわたしですが、昔はフィクションにあるようなしあわせな家庭をつくることを夢見ていたこともありまして。正義感の強い、やさしい人と一緒になりたいと願っていたこともあったのでした。
 学生の頃、みんなしあわせそうな頭の中身をもって家での出来事を話すのだなあと思っていた一方で、でもほんとうは家庭不和で、つらすぎるのを隠すための作り話なのかなあ、そういうのをおくびにも出さないですごいなあとも思ったりしていた。ドラマやアニメに出てくる平和な家庭ばかりだと思っていた一方で、そんなのは全然ないんだよむしろその反対ばかりだよとも思っていた。みんなお前よりもよっぽどひどい場所にいるのに、しあわせそうな顔をつくれるんだよ。お前は不幸を気取ってるだけだよ。そんな声は今もしている。ほんとうはどうかなんて他人のわたしには一生わからない。他人にとってつまらないことほど本人にとっては一大事なことだったりもするのだし。しっているからかなしいこと、しらないからしあわせとかふこうとか、そんなのもわからないよ。

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 人生相談の回答に、みんな死にたいと思いながら生きているみたいなことばがあって、でもそれよりも前に読んだ新聞のコラムでは日常で死について考えることはないから云々と書いてあって、だから何だと言うこともなく多分どちらもほんとうのことなんでしょうねと思っただけ、ただそれだけです。

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 なにか大切なものがこぼれ落ちてっているような気がしている。その一方で最初から持っていなかったような気もしている。ひとを思いやるこころ。人と関わらなすぎて、人とつながる世界がどんなものか、もう分からなくなってきている。人と触れ合うことで起こる摩擦なんかも分からなくなってきている。わたしはどこにいるのだろう。人と触れ合わない時間は限りなく透明に近くて、わたしは過去の出来事を反芻するばかりで、今を生きていないような気さえしてくる。

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 わたしの通っていた高校は頭のよい私立大学の附属で、だから同級生のほとんどはその有名な、名前を言えば人から羨まれる大学生で、わたしは、薄く、笑っている。中一の頃からこの大学には進まないって思ってたのに高校で外に出なかったのが間違いだったのだって今さら気づく。じぶんの怠惰加減にも今さら気づくの。勉強していてわかったことは、どうしようもない飽き性に恵まれているということだった。
 去年予備校に本科で通わなかったのは、経済的な理由も、門限の理由もあったけれど、一番は、通わなくても合格できる人がいたから。夏と冬、同じ志望校を目指す人たちと一緒に授業を受けて、天才ばかりがいると思っていたのに案外そうでもなくて軽くショックを受けた。そんなわたしは一次試験で失敗して、終わらない月のものと吐き気に、いやになるくらい人間然とした醜さを知って、笑うしかなかった。第一志望の試験、最後の日本史で、あたまがまっしろになるということが現実にあるのだと知って、手が震えて、すこし泣いた。どうにもならないことだった。勉強机の上には参考書も赤本も並べたままで、何だかまだ大学に執着しているみたいで、一生そう言うくだらないことを引きずるのかもしれないと思って、そうだね、ばかだね。

よるのじかんを知らない子


わたしにどこかにゆける権利がないのはわたしに理由があってそれが当然のことだし彼らの自由を奪ったのもわたしだしいなくなってしまったのもわたしのせいだし

周りがめぐまれている人ばかりだからわたしは自分の場所に絶望してしまうのだけれど実際はわたしより下なんていくらでもいるということを知っているからわたしはそれなりによい場所にいて

どこにもゆけないことはそんなに悲観することではなくてだってそれはしかたないのだからしようがないことだから、ただその理由はだれにも理解されないだろうというひとりよがりがわたしをくらいばしょに引きずり込む

だれかにたすけてって言いたかった
でも差し伸ばされた手を払いのけたのはわたしだった
つかまれた腕を切り落としたのもわたしだった
しあわせをつかめない

人魚の鱗が☆になるのは何曜日?


 暑くて寒くて。天気予報は数日後に暑さが舞い戻ってくることを伝えてくる。わたしのからだは気温差についていけないYO!ってことを頭痛で知らせてくる。うるさかった。とてもうるさかったからバファリンさんを飲んで、嫌がらせみたいにDSでアドバンスのソニック2を起動させてたら吐き気がしてきた。でも2002年、あるいは2003年に発売されたゲームをまだクリアできてなかったのは癪だったからクリームでひとまず全クリを目指した。1時間半くらいでゴールしてエンドロールに流れた赤い子とソニックの絵がほのぼのとしていてふふふと思っていたらEDの最後、なんとか博士にエメラルドダイヤかなにか、そういうのを集めろとどや顔で指示を飛ばされ、わたしはいい加減に吐き気につかれてしまってDSの電源を落とし、しばらく回転椅子に座ったまま目を閉じてじっとしてからベッドに横になった。ばちばちとまぶたの裏で光が散っていた。
 2日前のおはなし。

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 彼女が、わたしにやさしくする理由を考えている。尽くしてくれる、という方が近い感じのやさしさで、わたしは、そのやさしさ(わたし、が必要とされている感じのする)に満足しつつもおそろしくなる。いつ嫌われるのだろうということを考えて。
 ともだちだった人に嫌われる、という経験は今までに1度くらいしかない(わたしが気づいていないだけで実際はもっとたくさんのともだちに嫌われているかもしれないけれど)。わたしがその子を苦手だと思い始めて、自分のその子に対する接し方に嫌気が差し始めたのと一緒に、その子もわたしのことを嫌っていったような感じで、だからそれはなるべくしてなったことだったのだけど!わたしは得意になってその子の理解者面をしていて、当然の結果だと言わんばかりにわたしはその子を救えなかった、ただそれだけ。その時にこころをひっかいたのは、嫌われた、ということではなかった。
 やさしくてかわいい気の合うおともだちをわたしはとても好いているし、わたしをひとりにさせない存在は大切だと思っているし、そのありがたみだって十分に理解している。けれど大切だと思えば思うほど、わたしはそれから逃げだしたくなる。最初にばかみたいにべったりしてしまうのはわたしの方なのに。嫌われることをおそれているのは、それだけ彼女が大切な存在であるということなのだと、わたしが思っていたいからだ。

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 ももいろがぽろぽろとこぼれて、まちのいたるところで渦を巻いている。車道の端っこ、干上がりつつある川の流れる土手との境目の、伸び放題のすすきがなぎ倒された形で地面にそっている、その根元の辺りにも、年月を感じるペットボトルや空き缶と一緒に桜の花びらはももいろのすじをつくっていた。桜の花が千切れてゆく。一枚、一枚、はなれてゆく。一本の桜の木には数え切れないほどの花があって、花びらがあって、桜の木は道の続く限り植わっているように思えるほどぞろぞろ並んでいて、一瞬、気のせいみたいな感覚で、ぞっとした。
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