クランク・イン「神楽坂 悠真」



●神楽坂 悠真/カグラザカ ユウマ(cv前野智昭さん)
緑ヶ島中学校の三年生。映画研究部で監督をしている。明るく正直で真っ直ぐで堂々としているが、たまに抜けており極度の方向音痴。






〜ネタバレ〜
(中学生編)
スカウトをされ、緑ヶ島の誘いを受けた主人公。初めての映画撮影というものに緊張するものの、監督の悠真はいつも励まして優しくしてくれ、どんどん映画の魅力にはまって行く。
時に二人で映画を観に行って悠真の情熱に触れたり、熱がある主人公をおぶって保健室に運んでくれる逞しさに触れ、主人公は悠真に対して信頼を感じていた。
そして楽しくも忙しかった3ヶ月はあっという間に終わり、緑ヶ島の三人ともこれからはこんなに会うことはないのだろうと感じると寂しく思えたが、みんなで協力し、1つのものを作ることにとても感動した。
ついに映画コンクールの優勝作品の発表の日、なんと緑ヶ島中学校は優勝。四人は喜び、倉庫でジュースの祝杯をあげる。なにやら父親と問題を抱えている悠真であったが、その日は父親自ら「優勝おめでとう」と言葉をかけてくれ、悠真の表情も少し和らいだようだった。
その後、悠真が卒業するとあまり会わなくなってしまった主人公だったが、映画に携わることの感動が忘れられず劇団に入り、大学生になっていた‥。

(青年編)
悠真たちとは自然と会わなくなってしまったものの、いつかは会いたいと再会を心待ちにする主人公は、あれからずっと沢山の映画を観続けていた。大学が終わると今日もまた新たな映画を求めて映画館へ。
そんな時ショートフィルムが何作か集まる映画が目に留まり、何気なく観ると、その作品に何故か胸が締め付けられ、エンドロールを最後まで見た時見つけた名前は「監督 神楽坂悠真」となっていた。
やはり悠真はまだ映画を撮り続けていたのだという嬉しさに、そのショートフィルムの舞台挨拶がある日を狙って映画館へまた足を運ぶとやはりそこには、かつての面影を残した大人になった悠真がいた。
しかし久々の再会に喜ぶ主人公に悠真はなんと、また自分の映画のヒロインになってほしいと告げた。数年前に交わした「また一緒に映画を作ろう」という約束を忘れていない悠真はその約束を守ろうとしていた。そして主人公も、その約束を楽しみにしていたため、すぐにオーケーした。
それからまた悠真はかつての仲間である柊と聖を誘い、また四人で映画を作ることになる。大人っぽくなった全員が作る映画は、あの時作った映画の続きのような青春映画だった。
今は脚本を書いている聖に今回の脚本をお願いし、主演は主人公と柊の二人でやることになった。
そして撮影が始まる。少し大人になったことにより内容も中学の頃とは違い、柊との手をつなぐシーンや愛を語るシーンがあった。劇団に入っている主人公はそんなシーンもそつなくこなし、柊も上手く演じているようだったが、それを見た悠真はモヤモヤとした気持ちを抱え、自分勝手に演技を中断させてしまうなど事件が起きるが、主人公に励まされ冷静になると撮影が再開できた。そしてそれと同時に、悠真は主人公への気持ちに気付き始めた。
映画製作はうまく進みつつあったが、なんとそんな時悠真の父が倒れてしまう。命に別状はないものの、いつなにがあってもいいように父親の会社を継がなくてはいけないという話になった。
悠真の家では代々長男が会社を継ぐ約束になっていたが、映画監督になる夢を持つ悠真は中学の時にコンクールで優勝すれば会社を継がなくていいと父親に言われており、そのためにあの頃頑張っていた。しかし今回の父親の病気により、一刻を争うことに。今はまだ高校生の弟が社会人になったら家を継いでもらおうと思っていたが、彼が大きくなるまで待っていては会社がどうなるかわからないと、悠真は悩んでいた。
その事を話してくれた悠真に対し主人公は、悠真がどんな道を選んだとしても応援すると声をかけた。その言葉に悠真の心は動かされ、まずはこの映画を作り上げ、そして答えを出すとまたやる気を出した。
その後映画はうまくいき、クランクアップの日がやってきた。そして最後の撮影場所の思い出の緑ヶ島中学校のかつての屋上で、撮影が終わる。昔みた夕焼けを見ようと提案する悠真に、気を利かせた柊と聖はジュースを買いに行くと場を外した。主人公と悠真が二人きりになると、父親の会社と監督のことについてまだ決めかねている悠真は弱音を吐くが、主人公は弱いところも全て見せてほしいと言う。すると悠真はそんな強い君だからきっと俺はあの時一目惚れをしたんだと伝えてくれ、これからもずっと隣にいてほしいと告白してくれる。喜び自分の気持ちも返す主人公を抱きしめてくれる悠真。しかしそこで物音がし、屋上に入るに入れない柊と聖に気づくが、「もう少し待っててもらおう」とそのまま悠真は主人公にキスしてくれる。
その後、悠真は結局会社も監督も諦めないという結論を出した。いったん監督からは離れ、弟が継げる歳になるまで後を継ぐことにした。そして数年後、見事監督へと返り咲き、直ぐに実力は認められ何度も賞を貰った。
夫婦になった主人公と悠真は、結婚式に撮ったムービーを見ながら、カメラアングルに文句をつけつつも、このムービーを見ると愛しいヒロインを抱きしめたくなると主人公を抱き上げ愛を囁いてくれ終わる。

(クランク・イン)



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