遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜「有馬 一」



●有馬 一/アリマ ハジメ(cv寺島拓篤さん)
精鋭分隊の隊長で、強くて真面目。部下に厳しいがとても慕われている。固い。







〜ネタバレ〜
帝都の終焉を救った一件から、主人公のことを「同志」だと認めてくれた有馬。不器用ながらも主人公への信頼の気持ちや感謝の気持ちを述べてくれるようになり、お堅い有馬が主人公の前では少しとっつきやすい雰囲気にもなっていた。
八葉として、精鋭分隊の隊長として、日々帝都のために尽くす有馬は相変わらず真面目で、自分のことは二の次で平和のために勤しんでいる。そんな彼を身近に感じると、主人公は彼を支えたいという気持ちが生まれ始めた。
そして有馬もまた、主人公への特別な気持ちに戸惑いながら、不器用にも頑張って主人公が観たがっていたオペレッタのデートに誘ってくれた。その誘いに主人公も自然と胸が高鳴り、二人は珍しく戦い以外の場で楽しんだ。
その後も有馬の中で主人公への気持ちが大きくなるが、それと同時に主人公はいつか自分の世界に帰るのであろうということがチラつき、主人公の幸せを願いたいのに願えないという矛盾に葛藤する。主人公もまた、紳士で強くかっこいい有馬が女性からの人気が高いことを知り、自分なんかじゃ彼に釣り合わないと胸を痛めていた。
そんな頃、有馬は帝都の平和のために反戦活動をしていた。そのため、心無い人から誹謗中傷を受けており、たびたび彼への中傷が書かれた紙が下宿に貼られたりもしていた。それを見つけた主人公は怒り、手が汚れるのも気にせずにひたすら紙をはがしたりもしていた。
しかし有馬が偶然に助けた女性が元外務大臣の娘ということが分かり、女性に気に入られた有馬は父に紹介されることになった。元外務大臣との繋がりがあれば反戦活動も優位になり、これからはもしかしたら誹謗中傷を受けずに済むかもしれないという噂が立つがなんとその女性は有馬との縁談を持ちかけてきたのだ。
その女性との縁談を受ければ有馬はこれから誹謗中傷をされることもなく、何もかもがうまくいくだろう、周りがそう思う中主人公はとてもショックを受けていた。しかし有馬のことを思えば応援しなければならないと有馬と距離を置こうとする。
菊の鑑賞会の日、鈍感な有馬は主人公に避けられている理由が分からず主人公に詰め寄るが、その鈍感さに苛立ち胸を痛める主人公は思わず「縁談をするからじゃないですか!」と詰め寄る。しかしそれを聞いてもまだわからない有馬はなんと簡単に「あの縁談は断った」と言い出した。更に理由は「自分には彼女を愛せない。他に守りたい女性がいるから。」と言い出す。あっけにとられる主人公だが有馬は「泥にまみれようが帝都のために献身的に尽くし、手を痛めながら俺のために中傷の紙を剥がしてくれる姿が美しいと思うから」と言った。その言葉に主人公の胸には1つのことしか浮かばない。それは自分のこと?ハッキリ言葉にしてくれないとわからないと複雑な心境でまくしたてる主人公に有馬は焦るが、主人公は「有馬さんがハッキリ言ってくれれば私だって好きだって答えるのに!」と逆に告白してしまい、観念した有馬は思わず主人公を抱きしめた。
その後人が来たため二人は離れ、うやむやになってしまったが有馬は改めて話をするために夜のディナーに誘ってくれた。
ディナーの約束の時間になり二人きりの時間を過ごすが何故か有馬は疲れている様子であった。まだハッキリ気持ちを聞いていない主人公は有馬のことが気になるが手を繋いでくれたりする仕草に嬉しくて答えは貰えないままでも良かった。
しかしその3日後、有馬は戦地へ赴くことになる。
なんと軍は、呪詛のせいで意識が戻らなかった千代の意識を戻す交換条件として有馬の軍への復帰と戦地への遠征を命じたのだった。
激しい戦火へ赴けばもしかしたら命も危ないかもしれない‥そう思う有馬は主人公への気持ちを告げられないまま、戦地へと向かうのだった。
ただ無事に帰ってくるのを待つしかない主人公だったがなんとその頃軍を操る黒幕が藤堂であることがわかり、藤堂は主人公やダリウスを捉え、人々を洗脳し操った。更になんと有馬が戦地で亡くなったという知らせが入った。その知らせを聞いた主人公は絶望し、黒龍に助けを求めると黒龍は時を遡らせることができると、主人公を数日前に飛ばした。
過去に戻るとそこにはまだ生きていた愛しい有馬の姿があり、主人公は彼を助けるために寝ぼける彼の枕元へ立つ。主人公がいることが夢だと勘違いする有馬は主人公を引き寄せキスをし、遠く離れても生涯愛するのはお前一人だけだとハッキリと伝えてくれたのだった。
数日後予定通り有馬は戦地へと旅立った。何もかもわかっていながら見送る主人公は有馬に「私も生涯あなただけしかいません」と伝え見送った。その後ダリウスや九段達に先の未来から来たことを伝え、藤堂を捕まえようとするが逃げられてしまう。藤堂は作戦を暴かれてしまった今、この時代を破滅に向かわせるには戦火を激しくさせるしかないと有馬達がいる戦場を荒げようとそこへ行っていたのだ。
遠く離れた戦場の地へ行くにはさすがのダリウスの瞬間移動でも行けないが、神子の力を使えばいけるかもしれないということになり、主人公は自分がどうなるかわからないのにも関わらず有馬と帝都のために、力を使いワープした。
戦地で人を操る幻燈機を見つけ無事破壊し、作戦が失敗した藤堂は消えていった。
これで無事に帝都は守られるとなったが、なんと力を使い果たした主人公はもう神子ではいられず現世へと飛ばされることになった。必死に追いかけらる有馬の手も届かず、主人公は元の世界にただ一人佇んでいた。
一年後、元の世界で平和に暮らしている主人公だったが全く有馬のことが忘れられずにいた。学校帰りに愛宕山にのぼりただ彼らの平和を祈る毎日。夕焼けの中電車に遅れると急いでホームへ向かうとなんとそこには、白の軍服に身を包んだ有馬がいた。ただいまと微笑む有馬に駆け寄り泣く主人公。なんと有馬は黒龍の力で主人公の元へ飛ばしてもらったのだった。おかえりなさいと声をかける主人公を、有馬は抱きしめた。
エンドロール後は和服姿で愛宕神社にお参りをする二人。そして有馬はプロポーズをしてくれる。雪がちらつく空模様の中、有馬は、なによりも美しいと思えるお前に自分の全てを捧げるから永遠にそばにいてほしいとキスをしてくれて終わる。


(遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜)



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