遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜「片桐 秋兵」



●片桐 秋兵/カタギリ シュウヘイ(cv岡本信彦さん)
精鋭分隊の副隊長。お金持ちのお坊ちゃんで育ちが良く、口がうまく見た目も美しいため誰にでも好かれる。父親が参謀長官であったが前作で怨霊に取り憑かれていたため今は眠りから覚めずにいる。







〜ネタバレ〜
帝都の終焉、その時の黒幕であったのは秋兵の父である片桐前参謀長官であった。怨霊に取り憑かれていた父はあの一件から目を覚まさずにただ息をして眠る日々であった。
いつも笑顔を絶やさない秋兵は、いつでも優しくていつでも気配りができる男性だったが、その行動は父のことがあってから更に輪をかけて人に対して気を使っているように見えた。父親がしたことは息子にも責任がある、優しく真面目な秋兵はそう思わずにはいられず、父のせいで傷ついた人々に申し訳ないと心を痛め続けていた。
そして父のせいで怪我をした人や亡くなってしまった人々の家族、そんな人たちへ贖罪としてできることはなんでもしようと一人思いつめていたのだ。
無理をして笑っていることに気づいた主人公は、自分に優しくしてくれる秋兵にも恩返しがしたいと思っていた。それは有馬や部下の友部も同じ思いであり、皆秋兵にその気持ちを伝えると秋兵の心は少し安らいだ気がした。
一人で全てを背負おうとする気持ちが強かったが、主人公の「秋兵さんの本当の笑顔が見たい」という言葉に胸を突かれ、感謝の気持ちで満たされた。
そんな仲間達や主人公のおかけで秋兵は少し穏やかな時間を過ごすことができ、主人公は秋兵の父のお見舞いにと何度も片桐邸を訪れた。父の前で楽しかった昔の家族の話をする二人はとても穏やかで幸せな時間を過ごし、その時間を愛おしいと思う秋兵は主人公を愛し始めていた。
片桐邸での菊の鑑賞会の日、秋兵が黒龍の神子と仲が良いと噂され、二人の関係を勘ぐられ主人公は照れるがなんと秋兵は「本当にこの家で自分と共に家族になってほしい」と、主人公を好きな気持ちを告白してくれる。驚く主人公は返事をできずにいるが、なんと返事ができないまま時は流れ秋兵は軍から無理な取引を行われることになり、一人悩んでいた。
それは呪詛をかけられ意識を取り戻さない千代を助ける代わりに、有馬に出征要請が出され、更に秋兵には鬼の討伐隊として秘密裏にダリウスを討つ命令が出ていた。この情報を漏らせば黒龍の神子を殺すと脅されており、何も知らない主人公を遠ざけわざと冷たくしていた。
主人公はそんなこととは知らず秋兵が冷たいことに悲しむがきっと何か言えないことがあると信じていた。
しかしそれは最悪な結果をもたらすことになる。ロンドにより洗脳された秋兵は結局抗えず、ダリウスと戦うことになり、なんとか意識を取り戻そうとし、ダリウスを殺すならば自分が犠牲になろうとわざとダリウスの剣に刺され死んでしまったのだ。
悲しみのあまり秋兵の亡骸にすがりつく主人公に黒龍の鈴の音が聞こえ、主人公は秋兵が亡くなる前の時間に戻ろうとする。そして更に自分だけではダメだと秋兵の父である片桐元参謀長官の意識も取り戻してほしいと願った。
父と共に過去に戻った主人公は父に全てを打ち明けると父は厳しい口調ながらもその手腕で見事に策を考え、ダリウスと秋兵が対峙している場に兵達を連れ現れたのだ。驚く秋兵の前で以前のような立派な姿を見せる父は見事に兵士たちをまとめ上げ、その先に八葉達は藤堂の使っていた洗脳装置「幻燈機」を破壊することに成功し、藤堂たちも消え洗脳は解け帝都は平和が訪れる。
しかし黒龍の力を使いすぎた主人公は代償を求められるがなんと父が代わりに自らの命を差し出すと黒龍に言った。そしてこれから秋兵のことを頼むと微笑んで消えて行った。
秋兵と主人公が父が眠っていたはずのベッドに戻ると父の姿は無くなっていた。そして涙を流す秋兵に寄り添う主人公はずっとそばにいると彼に誓った。
エンドロール後は主人公と秋兵の結婚式。母が着たドレスを主人公用に仕立て、それを着て幸せそうに微笑む二人を八葉たちが祝福する。そして秋兵はずっと大切にすると囁いてくれて終わる。

(遙かなる時空の中で6〜幻燈ロンド〜)



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