去年WOWOWでやっていた、
此方の
映画をこの間観ました!
去年途中まで観たんですが、色々あって最後まで観れなかったので、今回やっとこさ全て観る事が出来ました:D
ハンガリーの有力貴族の娘として生まれたエリザベートは15歳でナーダジュディ伯爵と結婚し、3人の子をもうける。
無双の強さを見せる優秀な武人である夫と、賢く巧みに荘園を管理・経営するエリザベートは、国中で最も恐れられ、かつ尊敬される夫婦となる。
その後、夫が急死すると、エリザベートは21歳の青年イシュトヴァンと愛し合うようになるが、彼の父親であるトゥルゾ伯爵によって二人の仲は引き裂かれてしまう。
イシュトヴァンが去ったのは自分の年齢によるものと思い込んだエリザベートは、若さと美貌に異常な執着を見せるようになる。
そして偶然の出来事をきっかけに、処女の血が美しい肌を得る秘薬と思い込むと、召使たちに命じて次々と村の少女らを惨殺するようになる。
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R15作品と言う事なので、それなりにエグい描写も多数ありましたが、何よりも私がキツかったのは惨殺シーンとかじゃなくて、小さい頃のエリザベートが生きたまま土に埋めた鳥の雛を掘り返した時に、雛の死骸に虫が集ってたシーンが何よりも気持ち悪かったですoyz
もう、背筋がゾワゾワっとしました。ああ言う虫系は背筋がゾッとするので無理ですホント…。
因みに主人公のモデルとなったバートリ・エルジェーベトは、史上名高い連続殺人者とされ、吸血鬼伝説のモデルともなったそうです。
「血の伯爵夫人」と言うのは、彼女の異名だとか。
最初は強い女性だったエリザベートが、一人の若い男性イシュトヴァンに出逢って恋をして良い方へと変わっていくんですが、それをよく思わないイシュトヴァンの父親が、息子だと偽って酷い手紙を送り、エリザベートを傷付け、そこから彼女は悪い方へと変わっていってしまうんですよね。
全体的に、エリザベートが悪者として描かれていますが、私はあの父親さえ居なければ、彼女はこんな酷い事をしなくて済んだのではないかと、思う訳で…。
あんな手紙さえなければ、こんな非道な殺人鬼が生まれる事はなかったんじゃないかと。
ラストのネタバレになってしまいますが、「彼女の残虐行為のどこまでが真実でどこからが父親による細工かは分からないが、彼女と愛し合ったことだけは真実である」とイシュトヴァンが言っていたのがとても印象に残っています。
あの愛だけは本物だったんだと知れて、そこだけ唯一心が救われた様な気がします。
あの愛すらも偽りだったら、もうただの救いようのない作品で終わった事と思います…取り敢えず良かった…。
観終わった後に、精神的に来る様な作品でした。
何て言うか、とても心がずっしりしましたoyz
2013-3-1 21:47