何を思ったか、FF7CC時代ザックスで、
夢です。
苦手な方は全力ダッシュで逃げ出してください!
そしてまさかのザクエア前提、悲恋(?)です。てかただの片思い?
さすがにブログに名前変換機能求めるのは酷だし、別サーバーにアップしてリンクにしようかなーとか書き終えて考えたんですが、よくよく読み返してみると名前変換一回もないんですね\(^o^)/
自分がびっくりだよ!w
ザクエアは正義!…と言い張る。
クラウド夢はネタがなくておじゃんに 笑
きっとこのあと、ヒロインとザックスが会うことはない。
いい加減CC進めなきゃなと思いました。
ミッドガル…と言うよりスラム街は、今日も相変わらずの薄暗さだった。
変わることのない日常、変わることのない生活。
私はそれが、強いて言えば少し嫌いで。
上へ行ければ、この満たされないなにかが拭えるんじゃないかと、漠然と思っていた。
そんなことを考えながら、特に仕事もなく臨時収入という名の小金を持て余しマーケットをブラブラしていた時に、ふと、ワンピースの似合う私より2つほど下の友達が、空が怖いと言っていたのを思い出した。
空がどんなものか、私は知らない。
物心ついた時から、この陽の当たらないスラム街で生活をしていたのだから。
それでも、きれいなんだろうな、とは思う。
でもやっぱりそれは、漠然とした想像でしかなくて。空が怖いと言ったあの子は、空を見たことがあるからこそその想いを口に出せるのだろうな、と思った。
でも、と。
私は本当に空を見たことがないのだろうか。
さてはて…仕事場も、居住スペースもプレートの下なのだから、物理的に見たことはないはずだ。だってあの、いつか落ちてくるんじゃないかと心配になるような、巨大な建物が真上にそびえているのだから。
じゃあなぜ?
空を、昔より身近に感じるのは、なぜ?
「………あ」
見た。
めっちゃ最近、見た。
ワンピースの彼女が拾った、ツンツン頭の彼だ。
ハリネズミみたい、と髪に手を伸ばした時、困ったように細められた、あの瞳だ。
どうして忘れていたのだろう。
あんなにも印象的だったはずなのに。
たとえそれがソルジャーに強要されるドーピングの結果であっても、あれに勝る輝きを見たことはなかったはずなのに。
太陽のように笑う、スカイブルーの瞳を思い出して、口元が綻ぶのがわかった。
もちろん慌てて引き締めたけど、偶然通りがかった通行人に見られたらしい。不審そうな視線が突き刺さる。
うわ、テンションガタ落ちじゃないか。
肩を落として歩く私。
そんなことをしていたら、知らないうちにバザーを一周していたらしく、気づけば入口まで戻ってきていた。
気だるげな午後は長い。
必要な買い物を済ませて、掘り出し物を探してバザーを見て回る。
結局、私はアクセサリーショップで小さなペンダントを購入した。
モチーフに使われている青い石が、空の色のあの石が、私を引きつけたから。
「………あ、」
瞬間、私の視界に映る空が3つになった。
正確には、壁にもたれてペンダントを眺めていたら顔をのぞき込まれたという表現が正しいけど。
「ザックス」
「おう、久しぶり」
何か用事?と聞くと、エアリスにな、花売りワゴンを作ってやるんだ!だって。
幸せそうに目を細めて、そう言う君。
強いて言えば、それは少し嫌いだ。
そして彼が彼女にワゴンの贈り物をするのは、私の知る限り2回目。
何台あっても場所に困るような生活してないから、きっとまたあの子は喜ぶんだろうな。
「そういえばエアリス、この前の花売りワゴン喜んでたよ。良かったね、ザックス」
「当たり前だろって。力作だったしな」
「はいはい」
彼女の笑顔はとても好きだ。
好きだけど、やっぱりちょっと嫌いだ。
一見すれば相反するようなふたつの言葉は、あるところを境にびっくりするくらい距離を縮める。
それでも彼女を嫌いになれないのは、裏表のない性格と、あの独特の雰囲気のせいだろうか。
「今度のはすごいぜ、なんたって材料がオール新羅製だからな」
「……うわー、あえてなのかもしれないけど、また反応に困るものをチョイスしたねぇ……あえて一言いうなら、ゴツい」
「ゴツッ…!? え、マジで? そりゃねぇよ〜」
あの子にはもっと、華やかとは言わないまでもかわいらしいのが絶対いいと思う。
力説する私に、ふんふん頷きながらメモをとる彼。
……何をやっているんだ私は。
アホらし。
「よしわかった、次からは気をつける。ありがとな!」
「いや、お礼言われるようなことはしてないよ」
みんなあの子の笑顔が大好きなんだ。
大好きなんだけど、私だけちょっと複雑なんだ。
太陽のように笑った空に、少しだけ見惚れて。
去り行く彼に向かってへにゃりと曖昧に微笑んだ、私の気持ちはあなたに届いているのだろうか。