苺蜃気楼

君さえも知らない世界

私だけの空間。

何人たりとも立ち入る事を

許されない禁区域。

そこに一人

私がもう一人、、

誰にも見られたくない私が一人、、

高い頂き山二つ

道のり険しく谷一つ

人生に険しい谷は付き物

清々しいばかりの山頂は

まるで世界を一望したかの様に艶やか

登る途中をどうかくじけないで下さい。

つま先立ちの大好き
つまはじきの愛して
笑わない時計

全部星の塵でしかなくて
宇宙じゃ小さな事に過ぎなくて

それでも大声で叫ぶ名前

歌じゃ駄目
全然届かない場所

嘲笑う太陽がいつも見下ろす様に
ほら、、、
今日も昇ってくる。

いつまでも鳴らないベル
携帯の着信音
最後に設定したのは
刹那の狭間で聴いたLoveSong、、

鳴らないベル鳴らないベル
ずっと鳴らなくていいよ
あまり素直になりたくないんだ

鳴らないベル鳴らないベル
最後だけでいいよ
目を閉じる
その最後の間際に鳴り響いておくれ。

揺らめくテール
後ろ姿から流れる赤い閃光

暗闇の流れ星

街灯が立ち木のように過ぎて行く

道路に光るｷｬｯﾂｱｲ
塗り固まったｱｽﾌｧﾙﾄ

夜の海に反射した夜景

走る海岸沿い

ﾍｯﾄﾞﾗｲﾄの先の海

初めての恋愛を思い出した。

私の世界感が変わった瞬間。

彼がくれた羽のデザインのﾈｯｸﾚｽ。

もらって一気に変わる世界。

色が着いた視界。

たった一言の会話さえ鮮明に胸に残った。

私の運命を変えた一枚羽のﾈｯｸﾚｽ。

ありがとう。