どんどん依存していく。
つらいときに優しかったこと。
痛いことのあとに優しくされること。
外界とほぼ切断された閉鎖的な日常。
従順でいれば怖いことはされないと学習した自分。
いろんなものが重なって、依存させられていったんだと思う。
その頃、彼も一時的に変わった。
嫌なほうにだけど。
「叩かないで、痛くしないで」
ずっと、口答えするなって怒られて終わりだったのに
叩かれたくない時はどうすんの?
痛いのが嫌なら逃げてみたら?
って笑いながら言われた。
私が留守番のとき、カギをかけて行かなくなった。
勝手に携帯を見ることもなくなった。
私はと言うと、叩かれたらひたすら謝るようになった。
抵抗をやめて、もう逃げないから痛くしないで、と訴えた。
彼がいないときもこれまで通りずっと家にいた。
携帯を使ったら、自分から報告した。
試されてたんだと今なら分かるよ。