話題:森博嗣


ミステリィ小説に於ける名作の基準ってのは私にはよくわかりませんが、“すべてがFになる”は面白かった。
エピローグもミステリィの王道を通って、下手な演出よりも良かったな。

でも、文学は名乗れまい。

やっぱり、文章が理科系だと感じてしまう;
彼の作品は芸術性より娯楽性が強いと思う。
まぁ、ご本人も“ビジネス”とおっしゃっているわけだから、需要の多い娯楽性に傾くのは当然なんだろうけど。
ただ、その発言は文学者に対する冒涜か……或いは弁明という名の白旗なのか……とかいう深読みをしてみたり( ̄∀ ̄;)



トリックはぶっちゃけ「チートだろッ!!」とかも思ったけど、殺人のトリックは出尽くしたと言われる現代では仕方ないかと考える。。←偉そうでごめんなさい;
てか、プログラミングがわかる人じゃないとイマイチ納得いかないんじゃないかと思ったり(-"-;)

作品に登場するキャラクターは結構好きだな(^O^)
萌絵がいいキャラしてるし、私的には犯人のしたたかさも嫌いじゃない( ̄ω ̄)

これは個人的な持論だけど、私は小説家の人格(内面的な性格や思考)って、物語の主人公や犯人に強く反映されるものだと思ってるの。
太宰治や森鴎外とか、特にね。
森博嗣のそういうのは犀川先生や真賀田女史によく出てると思うな。
立場的な共通点があるってのが大きいけど。

何はともあれ、久しぶり気になるシリーズものでした☆