どの学校にもある、学校の七不思議。

・この学校の花子さんは、階段に住んでいます

教育実習に来ていた小谷は、先輩教師の相川が日直の日、お別れ会で貰った手紙を一つ置き忘れた事に気づき、取りに来た。
階段の花子さんの由来を、実際に昔、階段から落ちたのだと相川から聞く小谷は、その子が亡くなった訳ではない事を聞く。

小谷は暇つぶしと称し、花子さんの話を相川にする。

・花子さんから貰った食べ物や飲み物は、決して口にしてはいけない
・花子さんに聞かれた質問に嘘をついてはいけない
・花子さんに会いたければ、階段を綺麗に掃除すること
・花子さんが「箱」をくれると言っても、絶対に貰ってはいけない
・花子さんにお願い事をする時は、彼女の望むものを与えること
・花子さんの与える罰は、階段に閉じ込める。無限階段の刑


担任から虐待されていた女の子が死んだ―――階段から落ちて。

相川は必死に、その階段に付いた血を吹いたから、花子さんが小谷に化けて現れたのだ。
相川は花子さんに嘘をついたので、無限階段の刑となった。

「踊り場の花子」他、四編の短編集。
『ふちなしのかがみ』
著者 辻村深月
発行者 株式会社角川グループパブリッシング
ISBN 978-4-04-873929-0

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。