数年前、ワールドカップ予選で日本代表の小津が、最後のPKを決めた理由を知りたがる大臣。
小説家の父は、小説家が子供の頃、何か悪いことをすると父の友人である次郎君の話を聞かされた。
ゲームばかりして目にカラフルな色がくっついてしまった話など、子供心に怖いと思いつつ楽しみにしていたのだ。
大臣がPKについて知りたがった理由、それは小津が蹴る少し前、チームメイトの宇野が何か話しかけた途端、小津の表情が和らぎ、その結果、見事ゴールを決めたからだ。
「人は時折、巨大な何かに、試される時がある。そう思うんだ。」
“勇気の量を。”
『PK』
著者
伊坂幸太郎
発行者
ISBN 978-4-06-217496-1
以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。
ワールドカップ予選当日のことを調べさせた大臣に、小津と宇野がいたサッカー部の先輩が、予選当日、轢き逃げで殺されている事を知る。しかもその犯人は、未だ捕まっていない。
サッカー部の先輩は、スポーツ賭博に関わっていた。そしてその賭博に利用されていたのではないか?と。
「私はあの時、小津が試された勇気について知りたかった。
私に今、必要なのは、勇気だからだ」
“臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。”
大臣に会いに来た本田毬夫。
かつて大臣がまだ議員になったばかりの頃、ベランダから落ちた赤ちゃんを受け止めた美談があった。その赤ちゃんこそが本田毬夫だったのだ。
本田毬夫に届く、加害者と場所、時間だけのメール。
本田毬夫は加害者が犯罪を起こす前に、加害者を殺しているのだという。
大臣に会いに来た本田毬夫は、10年後、一万人を殺すことになる有名な大臣がいるのだという。
名前を聞いた大臣は、勇気の量を試される。
なんだか伊坂幸太郎さんの話なのに、イマイチ頭に入ってきませんでした。
難しかったのかなぁ?なんか好みの感じじゃなかったです。
ゴールデンスランバーとか、フィッシュストーリーとか、死者の精度が好きなんだけどなぁ…。