数年前、ワールドカップ予選で日本代表の小津が、最後のPKを決めた理由を知りたがる大臣。

小説家の父は、小説家が子供の頃、何か悪いことをすると父の友人である次郎君の話を聞かされた。
ゲームばかりして目にカラフルな色がくっついてしまった話など、子供心に怖いと思いつつ楽しみにしていたのだ。

大臣がPKについて知りたがった理由、それは小津が蹴る少し前、チームメイトの宇野が何か話しかけた途端、小津の表情が和らぎ、その結果、見事ゴールを決めたからだ。

「人は時折、巨大な何かに、試される時がある。そう思うんだ。」

“勇気の量を。”

『PK』
著者 伊坂幸太郎
発行者
ISBN 978-4-06-217496-1

以下、追記で感想なので、ネタバレする上に主観入ってます。読んでない方や苦手な方はブラウザバックでお願いします。