昨日ゲオでレンタルしてさっき見ましたー。三回くらい泣きそうになった。いいお話でした。
花さん、強いね。母は強しを体現してみせた。私だったら流石に1人であんなには出来ないと思うな。辛くて辛くて子どもがいるのに潰れてしまいそう。そして、最後なんてあんな風に見送ることはできないと思うし。泣いて泣いて縋って縋ってでも止めちゃうと思う。そこを見送ってあげて姿は見えないけど見守るっていう姿が本当に感動ものでした。
っと、ここまでにしてネタバレは追記にて!
最初はやっぱり花さんと狼男さんの馴れ初めから始まり、子供が生まれてだよね。もう、狼男さんの最期が普通に生きてきた私には衝撃的過ぎて目を背けたくなっちゃいました。川で死んでいて、ゴミのように扱われて、収集車の中に消えていく瞬間の絶望…愛する人がそんな風に扱われて遺体も残らずなんて、そんなの花さん辛過ぎるよ。
幼少期。引っ越して子供達が元気に育ちます。苦労の中で、地域の人と支え合って、頑固ジジイ素敵ですね。背比べもさることなから、一番のエピソードはやはり雨が死にかけたことでしょう。あれから雨が変わったという雪のナレーションがありましたが、雨はあのときに狼としての本能に目覚めて、そして花さんの涙がトラウマになったんだろうな。
小学生。雪が小学生にあがり、狼人間であることを隠しつつ日々生活を送っていきます。雨は次いで入学しますが、人間生活に馴染めず、不登校になり、狼の元へ、その後は山の長であるキツネの元へと行くようになります。
雪は転校生の草平くんの登場により、転機が訪れます。草平の一言により、追い詰められ、草平を狼の姿で傷つけてしまう。そして、ここには居られないかもしれないと泣いて不登校になってしまう。その後は草平が足げく雪の家に通い、雪も学校に行くことになりますが、ここで雪の心にしこりが残ってしまった。
雨は不登校になってから、森に出入りするようになり、山の主であるキツネを先生と呼び、自然で生きていく術を学びます。この頃は花も生き生きと生きる雨に良かったと安堵を感じるとともに焦燥も感じます。
そして姉弟の喧嘩を機に、雪は人間に、雨は狼としての生を望んでいることに花は気づいて、飴を必死で止めようとする。
運命の時。大雨が村を遅い、雪は学校に草平と共に残り、雨は山のみんなを守るために山へと上り、花は雨を追いかけて山に入ります。
雪は嘘をつかず、正直な草平になら言っても大丈夫だと思ったのか、草平を傷つけた狼は自分なのだと雪は自分の狼の姿を晒しますが、草平はそのことを既に知っていて、そんな雪を受け入れます。
雨を探しに山に入った花ですが、豪雨の中雨を探すも見つからず、木に足を滑らせて落ちてしまいます。そこで、狼男さんの夢を見て、雨はもう大丈夫。雨は自分の道を進んでいると言って消えてしまい、目が覚めると花を助け、人里に花を横たえたオオカミの姿の雨が山に向かうところでした。
花はこのまま見送っては雨が狼の生を歩み、二度と会えないと悟ったのか、泣いて雨を引き止めます。私は何も貴方にしてあげてない、と。雨も花の涙に一瞬動きを止めますが、何かを振り切るように山の中へと姿を消します。花は雨の名を呼び続けますが、雨は山の頂まで登ると雄叫びをあげます。僕はもう大丈夫だとでも言うように。
雨の雄叫びに雨が生きる場所はそこにあるのだと納得?したのか、元気で生きていってと笑顔で見送る花。花のように笑って、雨を見送った花はどんな時でも笑顔を浮かべるかのじょの今までで一番の笑顔だったんじゃないかと私は思います。
でもやっぱり、ラストは悲しい。生きていて、様々な出会いや別れがあるし、兄弟でも家族でも離れて暮らしている人はいる。現に私もそうだし。でも、やっぱり種族が違って生きていくもう二度と会えないかもしれないそんな所に家族が行ってしまうのはとっても耐えられないから、それを見送る花さんは強いし、雨のことを愛してるからできることだと思うな。
っ、狼男さんが生きていたら…違う未来があったんだろうな。四人で笑って過ごす未来が。そう考えると(まぁそれだとお話にならないんだけどさ)やっぱり悲しいな。最初は狼は嫌だ、人間がいいと言っていたけど、最後に狼として生きていった雨。逆に最初は狼らしかったけど、人間として生きた雪の二人とその二人を女手ひとつで育てた花のものがたり『おおかみこどもの雨と雪』素敵なお話しでした。