UTAU利用者にしてみれば、使いやすい音声ファイル(VoiceBank)が使いたい。しかし中には身勝手な利用者も居て、普通音域の音源に加えて超高音音源が揃えば革命が起こるとか思っている人が居た。モーツァルトのマジックフルートを歌わせたいならドイツ語音源を作る方が先だって。マジックフルートの最高音域は、確かF6、hihiF、1397Hzです。私には出せない音域です。ホイッスルボイスなら何とか出せるけど・・・。
多くの人たち、特に男性は女性の声が高いと勘違いしている。実際聞いてみると、結構低い。男性より半オクターブ高いだけだ。C6とかF6とか、簡単に出せるものではない。毎日30分位ボイトレしている私は裏声でA5まで出せるから、ボイトレしていない女性にC6はムリでしょう。
高域を要求する楽曲の氾濫が、このような、中の人の苦労も知らずに高域音源を求める利用者が増える原因だと私は考えている。その高域を要求する楽曲とは、VOCALOIDをシンガーとした楽曲ですよ。だけど、これらの楽曲の作曲者は、VOCALOIDの得意音域を知らない。初音ミクはA3〜E5、鏡音リンはF#3〜C#5
、巡音ルカはD3〜D5とされている。これ以外の音域では音質が悪くなる。それはUTAUも同じ。その得意音域を無視してムリに歌わせるって事は、酷い事じゃないのかな。所詮機械だプログラムだと割り切るなら勝手だけど、モーツァルトはF6で歌える歌手向けにマジックフルートを作ったんだ。
作曲していると、高音のメロディって楽なんだよ・・・つまらないメロディでも良く聴こえるから・・・。
