話題:企画
タイトル提供:
確かに恋だった/
【携帯版】
主任と私。シリーズ番外編。
今回こそは軽ーい感じで短くできました。
シリーズ物にはなっていますが、おそらく……今作のみ単独でお読みになっても支障はないかと思います。
追記よりどうぞ〜。
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「あれ」
「……何ですか?」
「何か良い匂いするな」
「えっ?」
「リップ。変えただろ」
軽い口付けの後、思いがけない主任の言葉に息を飲む。
「……分かります?」
「そりゃ分かるだろうが。しかも甘い」
「え、甘い?」
「あー?知らなかったか?」
「いや、あの、舐めても大丈夫な原材料ってことは知ってますけど」
だからって実際に舐めて確かめてはいなかったから。
「んじゃ舐めてみるか?」
「へっ?」
口の端を少し上げて含み笑いをした直後、再び彼の唇が下りてくる。
「んっ…………あ、」
リップの味を確かめさせてくれるのは、柔らかく絡まる彼の舌。
「ちょっと薄まったな」
「博史、さん」
「あ」
「なに、やってんですか」
「キスだけど」
そんなことも分からないのか?と言いたげに私を見つめる瞳は涼しげで
甘い口付けを落としてくれたのと同一人物なのだろうかと疑ってしまう。
「あの……そういう答えを求めている訳じゃ、」
ありませんけど。
という言葉もまた、唇で遮られる。
「んん、……はぁっ、……っ、」
リップクリームの味なんて関係ないくらい、あなたのキスが甘く優しいなんて
……本人は、気付いてないのかな。
「んー、さっきはもっと甘かったのに」
「もう!」
「でも、キスする時は甘い方がいいだろ?」
「そりゃ、甘くないよりは」
甘い方が、好きだけど。
「消去法かよ」
「や、好き。だけど……」
「じゃあ、そっちからな?」
「へっ?」
「身長差があるから仕方ないけど、俺、されたことないなって」
「して、……欲しい?」
「あぁ。早く」
要求されるがまま、少し姿勢を低くした彼にそっと唇を重ねてすぐに離れる。
「それで終わりか?」
「ダメ、ですか……?」
「ダメ」
どうやら今のでは不十分ということらしい。
「ダメだけど」
「ん?」
「やっぱ俺からのがイイな」
「えっ」
その直後。
重なる唇はさっきから数えるともう五度目だ。
人のことは言えないのだけれど……
どうやら主任はキスが好きらしい。
-END-
涼しい顔で、甘いキス。というのがコンセプトでしたww
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2014-8-15 20:20
んふふー。ありがとうございます。
基本私が書くのは途中切なくても最後は甘くして終わる。が鉄則ですww
いいですね、甘甘(o^∀^o)
ふふ、ありがとう♪
幸せな夢のお手伝いができてると良いけどっ。
本編の方も頑張ります。
さっきーさん>
感想ありがとうございます。
何故か彼、やたらと人気があるんですよねぇw
調子に乗って私の言うことを聞いてくれなくなりそうです……
私のタイプの人=主任になりました!(笑)
さすが主任(笑)
寝る前にいい甘さでした。