(※長文&ネタバレ有り)
ロビーに入った私達。
お花がいっぱい。おおっ! いろんなとこからお祝い。すげー。
素敵なプレゼントを交換し、パンフレットなどをゲットして、席へ。
ステージ上に置かれたセットを見るだけでテンションがぐんぐん上昇↑
ああ、あれがブログに書いてあった椅子か…。わざと汚した椅子。生活感がでてる。
さっ幕が上がる前に、携帯の電源は切りましょう。
ストーリーは、階級高めの上司フランク夫婦と一般層の部下フィリップス夫婦(子持ち)の間で浮気が起こる。
それをそれぞれの相手が疑い出す。
浮気した方は言い訳に別のフェザーストン夫婦をもちだす。
その利用されてしまった方の夫婦の旦那さんが平田さん演じるウイリアムです。
そして、二組の夫婦はそれぞれ夕食会を開き(片方は妻の独断)…。
という流れです。
ステージ上には二組の家があるのですが…共通する道具もいくつか有る。でもそれが同一のものではないように見える。巧妙なセッティングです。
見事なそれぞれの位置関係と話の絡み合い。
勘違いが勘違いを呼ぶ。
@はB⇔Eで浮気してると思ってるが、実際はA⇔Bが浮気してて、@はDに勘違いを伝えて、Dは…。みたいな。
2時間40分かな、長い時間にも関わらず、笑いながら一気に見られちゃいました。
ドロドロっぽいのにギャグ満載。
長靴やらドライバーやら細かい道具や台詞にも笑い要素がいっぱい。
コーヒーにネジが…(笑)
自分はこういう風に考えてんだって思って言ったことも、相手が全く別の意味で受け取ってしまう。あるある。
個人的に好きなのは、
「最悪だ!」
1969年作というから、多くの劇団で上演されてきているのでしょうが、エイクボーン氏のすごさとともに、昴さんのチームワークの良さも実感。
セットも効果も細かい。
実際に手に取って使われる訳じゃないんだけど雰囲気を一緒に作ってるものもいくつか。
どこか一個のテンポが崩れると壊れちゃう。
制作途中のドミノとかトランプタワーみたいに。
それを合わせるのに相当大変だったんだろうなって思う。
演劇自体スポーツみたいだけど、これはその中でも相当ハードだろうな、と。
特に食事のシーン。
椅子を回すだけで日時と場所を変えるテクニックは斬新だ。
それを相手と何回も合わせるのは難しそう。
実際に難しいと平田さんもおっしゃてたし。
てか二日とも濡れるウイリアム、ドンマイ。ナフタレンみたいなスープにお手洗いの回りくどさ(爆笑)
平田さんのあたふた振りがかわかっこよかった。
何って…ナニ…のとこはやはり彼がアレンジしたのかな?宮本さんかな?(訳と芝居の流れの関係の中で影響しない程度で、多少わかりやすい台詞になるようにそれぞれの中で変わったらしい)私の勝手予想。
少し前の時代の話ですが、笑いの中にある細かい描写にあるそれぞれの心理や階級などの立場に納得。
コーヒーかお茶か。
きちんとセッティングされたテーブル、かたや大胆な感じ。
シェリー、ウイスキーなど食前酒や種類なんかでもグラスを変えたり、ワインボトルで缶ビールそのまま。
現代は多少女性の立場は見直されてきつつあるけど、この頃はまだ社会に出たくても子持ちじゃ…とか不自由はないけど主張ができず物足りないとかあるんかなって。そこに浮気が…みたいな。
現代にも子に愛情がいってる感じがしちゃってってなんてありそうな話。
メアリ(ウイリアムの妻)の自分にも何かできるのかなって動き出す気持ちがわかる。
自分を認めてっていうぶつかり合い。
そんな中から生まれるすれ違い勘違い…。
そんな気が私はした。