忠誠と栄光 SS落書き帳


小説落書きブログ。

category
小説(6)
小説2(0)
小説その他(2)
設定(0)
保存(0)
その他創作(0)
その他(2)
未分類(0)

back number





2018.7.31 [Tue]
凶弾 2

「すまないが、ちょっと聞きたいことが――」

魔術師の言葉は、出し抜けに飛んできた“凶弾”に遮られた。

彼女が話しかけた黒衣の少女は声もなく打ち倒される。

「くっ……!」

魔術師は拳をきつく握った。

彼女は倒れていなかった。

とっさに無詠唱で発動させた防御魔法が、
敵の遠隔攻撃魔法を食い止めていた。

魔力を緩めると、胸の前の空中に浮かんでいる小さな氷の盾が
ぼろぼろと崩れていく。

「(遠距離からの狙い撃ちか――!)」

攻撃魔法を放ってきた相手は、明確にこちらを狙っていた。

彼女たちがいる所はもう敵陣に近い。


category:小説

[ 前へ ][ TOP ] |[ 次へ ]







[このブログを購読する]


total:396hits!
-エムブロ-