忠誠と栄光 SS落書き帳


小説落書きブログ。

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2018.7.31 [Tue]
凶弾 3
「すまないが、ちょっと聞きたいことが――」

魔術師の言葉は、出し抜けに飛んできた“凶弾”に遮られた。

彼女が話しかけた黒衣の少女が、声もなく打ち倒される。

「(敵襲――!?)」

魔術師は拳を強く握った。

彼女は倒れていなかった。

とっさに無詠唱で発動させた防御魔法が、
敵の遠隔攻撃魔法を食い止めていた。

「くっ……!」

魔力を緩めると、胸の前の空中に浮かんでいる小さな氷の盾が
ぼろぼろと崩れ落ちていく。

「(遠距離からの狙い撃ちか!)」

攻撃魔法を放ってきた相手は、明確にこちらを狙っていた。

彼女たちがいる所はもう敵陣に近い。

category:小説






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