今回は『競馬用語』について。
2017-4-5 07:56
『競馬用語』
『競馬用語』
良く耳にしたり、使う物だけを集めてみました。
ちょくちょく追加して行くかも。
(完全に個人のチョイスです)
『ズブい』
エンジンのかかりが遅い馬の事。
なので短距離戦向きではない。長距離向きの馬が多い。素軽い動きをしていた馬でも、古馬になりレース経験を積むに連れてズブくなることはある。
『イレ込む』
気合いが入りすぎて馬が興奮したり、落ち着きのない状態のこと。
こういった馬はレースの始まる前(パドック、返し馬など)にスタミナをなくしやすいく、ゲートのミスや折り合いを欠く原因ともなる。
パドックでは気合の乗っている馬と見間違えやすいので注意。
(発汗等が異常に多いときはイレ込んでいる可能性が高い)
蹴ったり立ち上がったり目を血走らせて暴れようとする馬もいます。
『差す』
直線で前の馬を追い越すこと。
「差される」とは その逆に 追い越されること。
『マクる』
中団以降に位置づけしてレースをしていた馬が、3、4コーナーあたりから
大外を回りながら先頭集団に取り付いていくこと。
『ガミる』
「購入額より、的中額が低いこと」をトリガミといいます。
それの略。
『故障』(こしょう)
競走馬が怪我や馬体に異常が発生する事。
『クラシックレース』
基本的にはクラシックと呼ぶ。
牡馬だと皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3歳限定のレースの事。
牝馬だと桜花賞、オークス、秋華賞。
『チャカつく』
小走りになったり厩務員さんにじゃれついたり、落ち着かない様子。
チャカチャカしているとも言います。
ソワソワしてしまって、落ちきがない様子。
『テン』
最初、真っ先にという意味合いを持つ。使い方はいろいろあって、テンが速い等。
テン乗りといえば初めてその馬に乗る騎手の事。
『道中』(どうちゅう)
レースの途中の事。中とも言う。
『トビ』
歩幅の事。
「トビが大きい」仔は主にストライド走法で走る仔。
『終い』(しまい)
直線あるいはゴール前を指す。
『ヤネ・鞍上』(あんじょう)
騎手、ジョッキーの事。
『テキ』
調教師の事。
『馬っ気』(うまっけ)
牡馬の発情の事。
『フケ』
牝馬の発情の事。見分けるのが難しい。
『掛かる』(かかる)
レース等で競走馬の行く気を騎手が抑えられず(言うことを聞かず)スピードアップしてしまう事。『折り合いを欠く』とも言う。
『鉄砲』(てっぽう)
比較的長期の休養明けでレースに使う事。このような場合にレースに使うことを「鉄砲使い」、また鉄砲使いでレースで好走するような馬を、「鉄砲の利く馬」という。
『ガレる』
疲労がつもって体重が減り、毛づやはさえず体調が低下している状態のこと。また何かの理由で飼葉を食わなくなり、体が細くなったときに「体がガレている」といったように使う。
『口向き』(くちむき)
要するにハミ受けの事。
口向きが悪いという場合は騎手の思い通り馬を操作できないという事である。
レース中に頭を上げたり、引っ掛かったりする馬は口向きが悪いと言う。
『ソラを使う』
馬の癖のひとつで、レースや調教時にふとしたことから馬の気が散り、走ることに集中力を欠くこと。
直線でソラを使う馬はよく見かけるが、他馬と並んでいるうちは一生懸命走っていた馬が先頭に出て1頭になった途端に急激にスピードを落とすようなケースである。
『叩く』
2つ意味があり、1つはレース中気合を入れるために馬にムチを入れること。
もう1つは休み明けにレースを使うときに使うが、この場合、仕上がり途上のときに用いることが多い。
「休み明けを一度たたく」といったように使われる。目標の前のレースとか、レース間隔が開いた時に使う言葉である。
『ボロ』
ウンコの事。
『カラ馬』
レース中に騎手が落馬して、騎手を乗せずに走っている馬の事。
逸走、競走を中止する馬もいるが、そのままレースに参加する馬もいて「カラ馬に絡まれて」等と言われるように、カラ馬がいる事で不利を受ける馬も多い。
『道悪』(みちわる)
重馬場や不良馬場の事。
『物見する』
何かの物に驚いて騒いだり、止まったり、横にとんだりする動作や癖の事を言う。
レース中にハロン棒の影や芝生のはげているところをとんだりする馬もおり、これ等は物見の例。
馬は気の弱い動物なので、ちょっとした物や音に驚くためにこの様な動作をとる。
『上がり』
最後の3F(600M)の事。
上がり3Fとも言う。
『脚色』(あしいろ)
馬の走りっぷりの事。
余力十分に走っている時は「脚色が良い」、余力がなくなってバテ気味の時は「脚色が悪い」等といわれる。
『一本カブり』
馬券の売り上げが極端に多くなる馬のことを「一本にかぶる」というように、断然人気になった馬のことを指す。
『ラチ』
馬場にある柵の事。
内側は内ラチ、外側は外ラチと言う。
『うるさい』
扱いにくかったり、気性的に難のある馬を「うるさい」といい、「うるさいところのある馬」等で使う。
『追い切り』
開催直前の調教の事。
『お手馬』(おてうま)
いつも同じ騎手が調教し、またレースに騎乗していて、その馬の癖や性格など熟知している馬のこと。
『逃げ・逃げ馬』
単独で先頭に立って逃げる事。
スタートが良く、逃げて勝負をする馬。
逃げて勝つことを「逃げ切り」といい、逃げて渋太く踏ん張ることを「逃げ粘る」という。
『先行・先行馬』
前の方(1〜5番手位)で勝負する事。
または勝負できる馬の事。
前から3番手ぐらいまでに行ける(頭数によっても異なるが逃げ馬について行ける)事を指す。
『差し・差し馬』
先行馬群より後ろ(中団位)から進み、直線の勝負で速い脚を使い前にいる馬を交わす。
目標にした馬をキッチリ捉えたとき差し切ると言い、及ばなかった時、差し届かなかったという。
また、一旦先頭に立った馬が後方からきた馬に並ばれ、あるいは交わされてから巻き返して先着したとき差し返すという。
『追い込み・追い込み馬』
レースの前半は隊列の後方に位置して直線で先行馬に迫るタイプの戦法を追い込みといい、その馬のことを追い込み馬という。
このタイプはスタートが下手だったり、ズブかったりする。
追い込み切れず取りこぼす事も多い。
『折り合い』
馬と騎手との呼吸の調和の事。
騎手が抑えたいのに行きたがって抑えが利かないこともあるが、こういう状態を「折り合いを欠く」、または「折り合っていない」「折り合いがつかない」などという。逆に騎手の思いのままレースをしている姿は折り合いのついた状態である。
折り合いがつかないと馬の能力を出し切れないため、ジョッキーは皆この折り合いをつけることに全力をそそいでいる。
『返し馬』
競走馬のウォーミングアップ。
『変わり身』
休養明けやレース間隔を開けたあと1度レースに使った事によって、状態がハッキリ良くなり、レースの勘等が戻り、次のレースで好走した時「変わり身を見せた」という。
『厩舎』(きゅうしゃ)
馬を入れる建物の事。
○○(調教師の名前)厩舎、と記載される事が多い。
『ゲート』
発馬機の事。
『古馬』(こば)
基本は4歳以上の馬の事。
『若駒』(わかごま)
若い馬の事。
『三冠馬』(さんかんば)
クラシックレースを全部制覇した馬の事。
牡馬なら皐月賞、日本ダービー、菊花賞
牝馬なら桜花賞、オークス、秋華賞
『産駒』(さんく)
「〇〇産駒」という使い方をされ、〇〇は一般的には父馬である種牡馬の馬名、たとえば『ディープインパクト産駒』という言い方をする。
『軸馬』(じくうま)
連勝式(連勝複式)で中心軸になる馬のこと。
同じ本命馬でも勝てなくても2着は外さないタイプ、取りこぼしはあっても堅実なので大きく崩れることはなく連対には絡んできそうな馬のこと。
『牡馬』(ぼば)
オスの馬の事。
『牝馬』(ひんば)
メスの馬の事。
『種牡馬』(しゅぼば)
種馬(たねうま)ともいわれるが、父馬のこと。
競走成績の優れた馬、血統の良い馬のみが選ばれて種牡馬となっている。
『勝負服』
騎手がレースに騎乗するときに着ている服。
中央競馬の場合は馬主がそれぞれ自分の色、柄の服色を登録しており、騎手は馬主に合わせて着替えてレースに出場している。
公営競馬では各騎手が自分の勝負服(各自の色柄)を持っており、レースを見慣れると誰が乗っているかすぐ分かるようになる。
『末脚』(すえあし)
最後の直線での脚勢の事。
ゴール前の伸び脚のいい場合「末脚が切れる」という。
競走馬にとってこの末脚の良し悪しは強さ、資質を表すものである。
『セン馬』
気性が悪く、去勢された牡馬の事。
去勢されて良くなる馬もいるが、闘争心を失う馬もいる。
『総流し』
連勝式の馬券の買い方のひとつで、1頭の軸馬を決め、他の全ての馬(枠)を相手に選ぶことである。
『二人びき』
パドックで馬を曳く時、一人で曳いていることが多いが、二人で曳いている馬の事をいう。
気性の激しい馬やイレ込みのキツい馬など馬が暴れたりしないように左右について二人で曳く。また気合の乗っている時なども用心のため二人で曳くこともあり、二人曳きは気性の荒い馬とは決めつけられない。
『ハナ』
「ハナを切る」とか「ハナに立つ」と使われるようにレース上での先頭という意味。
また着差を表すハナは一番小さい着差で「ハナ差」と言い写真判定になる。
『パドック』
発走の約30分前に装鞍所から入場、人に曳かれて場内をぐるぐる回る。
掲示板には出走馬名、騎手、斤量、馬体重などが発表され、同時に各種勝ち馬投票券のオッズが表示されている。
ファンはここで各馬の状態を観察、馬の仕上がり具合や気合の乗り方など確かめる。
発走の15分前くらいになると騎手が騎乗し、ここから馬場に出ていく。
『ヒモ』
連対馬のことで、2着にくる馬、あるいは本命馬にくっついてくる馬をいう。「ヒモ探し」など2着馬という意味で使われている。
『踏み込み』
パドック解説などで「この馬は踏み込みが……」とよく使われる言葉で、後肢の歩幅の事。
前肢が踏んだ跡より前に後肢が着地するようなとき踏み込みが良いといわれ、調子を判断する上でのひとつの目安になっている。
『冬毛』(ふゆげ)
体毛の中で被毛といわれる全身に密生している短くて細い毛は、秋から冬にかけて長くなり光沢を失い春になって脱落する。これが冬毛であり、毛が脱け換わることを換毛という。
被毛の脱換の遅速は健康状態と密接な関係にあり、同一の馬でも一様に脱け換わるわけでない。栄養が良く健康な馬は脱け換わりも早い。
『放馬』(ほうば)
騎手を振り落として逸走してしまう事。
競走当日においては返し馬のとき極度に興奮した馬が起こすことが多く、競走能力に影響することもある。
『見せムチ』
ムチは本来馬を叩くために持たれ、使われる物だが、馬によっては叩くと頭を上げたり、反抗したりする事もある。
こうしたムチで叩かれる事を嫌う馬にはムチを見せることによって走る気を起こさせる。
これを見せムチといい、日本でも数多くの騎手がこの見せムチを駆使してレースを運んでいる。
『揉まれる』
「道中揉まれて……」等と使われるように、レース中、馬込みに入って思うように走れない状態を「揉まれる」といっている。
気の小さい馬などは揉まれると戦意を失くす事があり、そんな馬は「揉まれ弱い馬」といわれ多頭数の競馬では不利になる事がある。
『予後不良』(よごふりょう)
救命不能と診断され、安楽死処置となる事。
故障して回復が極めて困難と診断された場合、安楽死処置が取られる。
『ヨレる』
馬が斜行することを表す言葉のひとつで、追われて一杯になりよろけるといった意味合いで使われることが多い。
いずれにしても直線での馬の斜行をさす言葉。
『落鉄』(らくてつ)
蹄鉄が外れ落ちる事。
自分の後肢または対側肢で踏んで落ちることが多い。
競走中に落鉄すると一般にはスピードが落ち、敗因になることも多く、能力に関係なく大敗することもある。
『落馬』
騎手が馬から落ちる事。
『良血馬』(りょうけつば)
血統の良い馬という事で、父馬である種牡馬から優秀な産駒が輩出しているとか、母馬である繁殖牝馬の競走成績がいい、あるいはその産駒(兄姉馬)が大レースを取っているなど、父母の血統がいいといわれている馬。
また一般的には母系に好成績を挙げている馬が多く出ている場合も「良血」といわれている。
『レコード』
距離ごとの走破タイムの新記録のこと。その競馬場でのレコードをコースレコードといい、中央競馬の全競馬場の中で一番速いものをJRAレコードという。
『上がり馬』
調子の上がってきている馬。
一般には下級条件から短期間のうちに2連勝、3連勝と一挙に上位クラスに上がっていく馬をいう。
上昇線を辿っている馬は不利な条件(斤量、道悪など)を克服することが多い。
『イン』
インコースの略。
通常追い込む場合は前の馬の外側を通るが、内側から交わしていくとき「インを突く」等というようにコースの内側という意味。
『グランプリレース』
基本的にグランプリと呼ばれる。
ファン投票が行われる、宝塚記念と有馬記念の事。
『魚目』(さめ)
馬の眼の虹彩は、普通は黒色であるが、虹彩の色素が少なく、外観からは黒目の部分が青色に見えるもの。
視力には障害はない。
『舌縛り』
舌を出す癖を直す事ができない馬に使用する。
この方法は、レースの際に舌を引っ込めて(気管を防いで)しまう癖がある馬やDDSP(軟口蓋背方変位)という疾病を発症しやすい馬にも有効である。
『早熟』
成長が早く、3歳、4歳でピークを迎え、その後はあまり活躍しなくなる競走馬の事。
『晩成』
比較的活躍する時期が遅い競走馬の事。
『タテ目』
軸馬がこず、相手で決まってしまう事。
『メイチ』
馬を目一杯仕上げている事。
勝負度合いが高い。
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