今回は『血統・配合』について。
2017-4-5 04:54
『血統・配合』
『血統・配合』
競馬はブラッドスポーツと言われる位、血統も重要になってきます。
主に父と母父の適性、能力が遺伝しやすいらしいので新聞等には母の父まで載っています。
ただし、中には血統の枠を越えてくる競走馬もいるのが競馬の面白い所です。
最近で言うなら(2016年現在)キタサンブラック。
父ブラックタイド
母シュガーハート
母の父サクラバクシンオー
…と言う血統背景なのですが、父はディープインパクトの全兄(ここはあとで説明します)、母の父サクラバクシンオーは生粋のスプリンター。
父は中距離で活躍し、母の父はスプリントで活躍してます。
なのにキタサンブラックのG1勝ちは菊花賞(3000M)、天皇賞・春(3200M)、JC(2400M)、大阪杯(2000M)です。
血統的にはスプリント〜2000位までならって感じですがステイヤー路線で成績を残している不思議な仔です。
↑のような事もあるので血統は絶対とは言い切れませんが、特にスプリント、長距離は血統の適性が諸に出る気がします。(個人の感想です)
『配合』
『インブリード』
1〜5世代前の祖先に同じ馬を持つ組み合わせの事です。
能力は高くなりやすいですが、血が濃すぎると健康面、気性面に難が出やすくなるので怪我をしやすくなる。
血統表を見れば分かりやすいのですが、例えば「父4世代前×母3世代前」に同じ馬がいたとしたらそれを略したのが「4 × 3」と表記されます。
(クロスとも呼ばれる)
↓は血量の計算です。
(二分の1で計算します)
1世代前:血量50%
2世代前:血量25%
3世代前:血量12.5%
4世代前:血量6.25%
インブリード部分の血量は、加算されていくので分かりやすい例でいうと、オルフェーヴルは父4世代前にノーザンテースト(6.25)×母3世代前にノーザンテースト(12.5)になるのでノーザンテーストの血が=18.75%(4 × 3)となる。
インブリードは4世代の中で考えるのか、5世代以上の中で考えるかは人によるので、意見はわかれます。
ちなみにベストの血量と言われているものがあります。
『奇跡の血量』と言われるものです。
それが『4×3(18.75%)』
↑で説明したオルフェーヴルも『奇跡の血量』を持つ馬。
全部は紹介しきれませんが、他にはブエナビスタ、エルコンドルパサー等の名馬がいます。
『アウトブリード』
祖先に同じ馬を持たない組み合わせ。
(5世代以内、これも人によって定義が違います)
インブリードより健康面の難は低いです。
インブリードの方が強い馬が高確率で産まれるかもしれませんが、インブリードされた種牡馬、繁殖牝馬だらけになると血が濃くなりすぎてしまうので大事な配合です。
突発的に強い馬が産まれる事もあります。
伝説の名馬、ディープインパクトもアウトブリードの配合で産まれた馬です。
『兄弟』
競走馬は母が一緒の場合のみ兄弟とします。
父は人気馬になると何百頭と種付けするため父を基準にしたら大変な事になります。
父と母が両方一緒の場合は『全兄弟』、『全姉妹』とし、父が違い母が一緒の場合、『半兄弟』、『半姉妹』とします。
『父母が一緒の場合』
全兄弟→ぜんきょうだい
全兄→ぜんけい
全弟→ぜんてい
全姉妹→ぜんしまい
全姉→ぜんし
全妹→ぜんまい
『父が違い母が一緒の場合』
半兄弟→はんきょうだい
半兄→はんけい
半弟→はんてい
半姉妹→はんしまい
半姉→はんし
半妹→はんまい
こんな感じで区別してます。
他には黄金配合、好配合(ニックス)と呼ばれる配合があります。
有名なのは父ステイゴールド×母父メジロマックイーン(ステマ配合と呼ばれるもの)
この配合で産まれた活躍馬、ドリームジャーニー(G1、3勝)、オルフェーヴル(三冠馬)、ゴールドシップがいます(G1、6勝)
最近では父ディープインパクト×母父ストームキャットが注目されています。
この配合で産まれた活躍馬、キズナ(日本ダービー)、ハープスター(桜花賞)、ショウナンパンドラ(秋華賞、JC)、ラキシス(エリ女)、エイシンヒカリ(香港カップ、イスパーン賞)、ミッキーアイル(NHKマイル、マイルCS)等
ちょっと長くなったので大系統、小系統については次で。
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