最初は彼をあきらめきれない部分もあったが、
深く考えないようにしようと思った。よく覚えていない。
少なくとも彼との空気を自然なものにしたいと思った。
私の言ったひとことによって彼が少しローラに近づくのを遠慮しているのを感じた。
自分がそんな理不尽な遠慮をさせていることが厭だった。
次の夜は皆でビリヤードをして遊んだが彼に自然にできなかった。
その後は皆でディスコに行った。
ローラは先に帰った。彼は残っていた。私は日本人の男の子と友達になったこともあったのも少しだけ気持ちが軽かった。
だから普通に夜を楽しみたいと思った。酔っ払っていることもあったから
グレッグに対して普通にできた。ローラもいなかったし。ローラがいると彼に必要以上に近づけない。どれくらいの距離が自然かとか考えてしまう。
ほかの友達ともだし彼の手を取ってダンスしたりした。
それでバンガローに戻った。
「あなたは冷たい人だ。」
「僕は冷たくないよ」
「冷たいよ。ルアンパバンでさよならしたとき、あなたは何にも感じなかった。2週間いっしょに旅したけど、それはなんでもないことだったんだ。」
「ちがうよ、君との旅を終わらせるのは悲しいよ」
彼のバンガローの前で座って話した。
「君はひとり部屋を取る方がいいの?」と聞いてきたので
「うん。昨日はよく眠れなかったし。」と答えた。
「2人分の荷物を置くと部屋はせまいし。一緒に寝るのはストレスだし」
「ストレス」
「だって!正直に言うと、ルアンパバーンの後、私はすごく悲しかった。皆がバンビエンに来るのをすごく楽しみにしてた。ほんとうはルアンパバーンのとき、物事が変わっていってるのに気づいてた。」
「私にとってビエンチャンでの旅はとてもつらいものだった。言いたいのは、あなたは私なしで楽しんでたってこと。」
「君もいったように旅先で新しい仲間に出会うし、ときどき僕も仲間と楽しむよ。他の人ともいっしょに旅したけど皆に感謝している。僕は君と旅できて感謝している」
「私も感謝している。あなたがいいたいのは一般的なことだね」
「そうだよ。いっしょに旅したすべての人に感謝している。もちろん君にも。」
「よく分かった。ありがとう。おやすみ。」
恋愛感情はありません、仲間として感謝しているということを聞いて、気持ちの整理をつけるときだ、って思った。だからすぐ寝た。よく寝れた。
いい忘れたがバンビエンにきてまた彼はATMでお金がおろせないといっていた。
「今はお金借りるのにローラについていく必要があるからローラについていくけど。でも君もタイに行くならいっしょに国境こえてチェンマイまでいっしょにいこうよ。」
「わからない。私はいっしょにいきたくない。ラオスの南を旅していきたい。」
というやりとりもあった。
翌日、モンクアで会ったアレックスにばったり再会した。
なんとなく流れでアレックスも加えてみんなで洞窟にバイクでいった。あとラグーンっていう水遊び場がある綺麗な蒼い水のある場所に。
アレックスはとてもフレンドリーで、ときどき手をとって助けてくれた。
その翌日また皆でラグーンへ。
アレックスはビエンチャン行きのバスチケットを買ったといっていた。「君もいくの?」ときかれ
「いや‥ここに残る」といったらちょっとだけ残念そうだった。
遊んでるときに、「ここはいい場所だよ。もうちょっといればいいのに。」
といったら
「だよね。もう1日ここにいたい。でもチケットかっちゃったし。」
「日にち変更できるかもしれないじゃん。わからないけど」
アレックス君は若いリトルボーイだけど、だからこそ可愛いところがいっぱいあった。
どうにかしようという気持ちはないけど、かれの笑顔に救われる部分がいっぱいあった。
この数日の間に、ローラはビルマ行きのビザ獲得のためビエンチャンで数日過ごさねばならずタイのチェンマイ行きを変更してバンコク行きへ変更するという話になっていた。
そのため、グレッグはローラについていくのをやめた。かわちにマティアスにお金を借りることにしたようだ。
そして彼はビエンチャンのような都会にはいきたくなく、バンビエンに残りたいといい、いっしょに残ろうといった。
私はビエンチャンの近くの村の祭りに興味があったのでビエンチャンにいこうかと思っていたが、村の場所を唯一知っている地元人MrTaが村にいかないことをしり、バンビエンに残る流れになった。
私は彼のころころかわる調子のよさが 腹立たしかった。
と同時に自分のたびを楽しみたかったし、ここでアレックスという魅力を感じれる男の子に会えたのは大きかった。
しかしアレックスはバスチケットを変更できなかったのか、翌日、バンビエンを去っていた。
同じ日にローラとクリスタフにもバイバイをした。
私はアレックスに早くおいつきたい気持ちだった。だからバンビエンは1~2日くらいでいいと思ってた。
バンビエンで2人で過ごすうちに友情的はものはもどっていったが、どうしても100%恋愛感情抜きというのは難しかった。
彼が女の子とのみにいくと嫉妬するし、彼も私が男友達を発見して話すとぶすっとしていた。
1日目、彼は夕方から別行動を好んだ。それはなんの問題もなかった。さらにかれは夜ラオ人の女の子と飲みにいくといった。それは問題ないが、
個人的に部屋に残された私は幸せではなかった。さらにこのときATMトラブルも発生したのでなおさらいらいらした。私はパーティパーティした場所には行きたくなかったから静かなバーに入って
少し女の子たちと離した。グレッグは2時半くらいに戻ってきた。
感情的に不愉快だった。
2日目また彼はそのラオ人の女の子と飲みにいったが23時ごろもどってきた。私は日本人の男の子たちと町で会って飲んでいたが10時半ごろもどtった。女の子たちとジャングルパーティに行く予定だったが 、ねむたくて熟睡した。
この日彼は、マティアスから借りたお金が残り少なくなり、ビエンチャンで返すからお金を貸してくれないかと頼んできた。そこで、私は一気にこの男が嫌いになった。
なぜなら前日コストの高いカヤックをしたばかりだったからだ。資金がすくないならどうして高額のアクティビティをしようと言ったのか。このルーズさが腹立たしかった。
いざとなればお金を借りればいいと思っているからどういう使い方ができるのだ。だから口論になった。
私は言った
「なんでお金が残りすくないのにカヤックの費用は問題ないとか言ったのか。私があなたならもっと節約する。だってそれは借りたお金で自分のお金じゃないからだ。しかも次いつATMから自分のお金が引き出せるか分からない状況ならなおさらだ。」
「お金は貸せる。ビエンチャンで返して。ビエンチャンからは1人で旅する」
彼の顔はショックそうだった。
それも腹立たしかった。ローラについていく気だったときは私との旅を終了することに殆ど準備ができていたくせに、そのあてが無くなって態度が変わったのだ。
「ルアンパバーンでさよならしたときは平気そうだったくせに、今はお金を助けてくれる人がいるから私を必要としている。」
「たしかにお金を貸してくれるのは必要だけど、それだけでいっしょに旅したいんじゃない。いっしょに旅を楽しめる仲間が必要なんだ。僕がお金だけのために君といっしょにいたいと思ってるのか」
「そうかもしれない。決してわからないことだ。」
3日目、この日はおだやかな日だった。いっしょに自転車をかりてラグーンまでいった、楽しかった。
ラオ人の女の子がたずねてきて、3人でのみにいくことになった。
彼女が彼と2人だけで話したいのは明らかだったが、一応ちょっと参加することにした。
最初のレストランで問題なく他の人たちも含めて飲んでいたが、
22時半をすぎたころ、他の人たちが場所をかえて飲もうといいだした。しかしグレッグとそのラオ人の女の子はクッションに座っていい感じのだべり中だったので動きたくないとのことだった。
話し相手としては他の人たちといっしょにいたかったので私はグレッグにバイバイをして別のバーに飲みにいった。
しかしすべて終わって部屋にかえってきたら、部屋の中に誰かいた。グレッグとサヤ(ラオ人)だった。
しかも部屋くらかった。2人は笑って「入ってきなよ」と言ったが
グレッグは上半身はだかだし部屋は暗いしで、いったん部屋を閉めて外に出た。
グレッグが部屋から出てきて「何もないよ入りなよ」と言った。
「でも部屋くらかったし」
「鍵がなかったから電気をつけられなかった」
「なるほど」
二人はベッドに寝転がっていた。
で、電気をつけて私はちょっとだけ話して、歯磨きして寝る準備をしたが2人は終わる様子がなかった。
サヤは手を上半身裸のグレッグの肩に乗せて、2人でいちゃいちゃしていた。
私は最初は我慢して自分のベッドで寝ようとしていたが寝れるはずがない。サヤも帰る様子がないので
ついに怒って、
「2人ともサヤの部屋にいったらいいと思う。場所を変えて。お願い。これはおかしい状況だよ。普通のじゃない。私に敬意を払って。お願い」
と言ったら
「そうだよね。うんごめん」
と2人とも出て行った。
グレッグは「5分でもどってくる」と言ってでていった。
10~15分後くらいにもどってきた。
ごめん と言われたが腹立たしいやら 怒るポイントをどこにしぼっていいやら分からない。
だって怒りの原因は嫉妬だが彼女ではないからそこには怒れない。
「この部屋は私の部屋でもあるんだから」とだけ言ったが
「その通りだよね。ごめん」
と言われた。
でも少しうとうとしたけどなかなか眠れなかった。
1時~2時半まで眠れずにいたので、もう我慢するのがいやだったから部屋の外に出てハンモックの上でkの長い日記を書くことにした。
そういうわけで私はとてもむかついてた。
今は、すこし冷静である。思い出すと腹がたつが、
この長い心情の変化を客観的に文章にするのはとても自分の状況と気持ちを整理するのによかったと思う。
日記を書いているときわたしはグレッグへの怒りを忘れていた。
ANywayわたしはいつでもひとりで旅を始める準備ができている。
そういえば今日ビエンチャンに行く予定だが、
FBでクリスタフとローラにメッセージをおくったところ、わたしにはクリスタフから、グレッグにはローラから返事が返ってきていた。
メッセージを送ったのはわたしであって、グレッグではない。メッセージを分けて送る意味も分からない。だって2人へ同時にメッセージを送れるのだ。
ローラが個人的にグレッグにメッセージを送りたいのだと思った。それで、ビエンチャンで2人に再会するのがこわくなった。またふゆかいな思いをするのはいやである。
でもバンビエンから動きたいといって、ビエンチャン行きを決めたのはわたしである。グレッグはもtっとバンビエンに居たがっていたしローラにコンタクトをとって再会しようとも言ってなかった。
メッセージをおくってしまったのはわたしである。
決めたのはわたしである。shit